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しんと静まりかえる
部屋にひとりでいる

今日のできごとが
メリーゴーランドの様に

ぐるぐるまわるのを見てる
月に星に惑星にクラリネット

モツ鍋にうどんをいれる
照明を間違える、気にしてる

政治で動く、人達も
今日は家に帰る、ムラサキ

マーマレードの香りが
部屋中に流れ込む、オレンジ

武士道シックスティーン [DVD]

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(2010/11/03)
成海璃子、北乃きい 他

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『武士道シックスティーン』あの傑作青春少女武士道シリーズが映像化された!偶然なのか、相性が良かったのか、中学生チャンピオン磯山香織に勝ってしまった西荻早苗。高校生になって同じ学校に乗り込んで来た磯山さん。それも般若の竹刀袋を引っ提げて!

成海璃子さん演じる磯山さんが、予想を上回る似合いっ振りだ。凛々しい姿で五輪書を読み込み武士道精神を語る。だけど向かって来られても犬のように無邪気に磯山さんに懐く西荻さん役の北乃きいさんの自然体の演技も良いな。

でもストーリーが進むにつれ、磯山さんの勝負へのこだわり、死生観に至るまでの考え方が、何故心身に纏わり付いてしまったか分かり、何か考えせられずにいられない。

西荻さんの剣道初め全てに天真爛漫な部分が眩しい。人を巻き込む剣道、うん有りだな。女優さんが2人とも旬で演技力にも伸びしろありまくりなのが伝わって来るからリアリティーもありまくり


何度も何度も頷いたけれど、磯山さんが怪我した後、補欠だった西荻さんを磯山さん自らレギュラーへ推薦するシーンでは、涙腺がヤバかった。

『折れるから心は良いんだ』顧問の先生の一言、心に沁みた。

磯山さんの折れた心は、なかなか戻りません、西荻さんとさえ青春の大ゲンカ。

部活からもフェイドアウト?

かと思えば西荻さんの失踪してた父さん(板尾創路さん)現れて、また家族揃って、今度は九州に行こうだなんて言い出す始末。

2人の剣道の明日はどっちだ?

青春の思い出は此処から始まるんだよ!


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舟を編む 通常版 [DVD]

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(2013/11/08)
松田龍平、宮崎あおい 他

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映画《舟を編む》レビュー

いやはや!実に味わい深い日本映画が観られて感動しております。

ヒロインの宮﨑あおいさんが超絶可愛いのは言うまでもなく。

主人公・馬締=まじめ君を演じた松田龍平くんの辞書創りに費やした十五年の歳月の演じ分けが絶品です!青年期の気弱で生真面目過ぎておどおどした演技、中年になり主任として後進の指導に自信を持って臨む大きな演技。何れ甲乙つけ難く、松田家の遺伝子恐るべしと思った次第です。

脇を固める役者さんの演技も素晴らしかった。真っ先に挙げたいのが、馬締君の下宿の、大家さんを演じたおばあちゃん俳優の方。馬締君の良い所を指摘し、励ましてくれる温かさは古き良き日本人そのものでした。

それから、辞書編集主幹の加藤剛さん、加藤さんをサポートする役割の小林薫さんの熱演も。日本語を愛し、『大渡海』に掲載する言葉を、何処までも鮮度の良い意味と解釈で乗せようと奮戦する姿に、良い意味での学者気質を感じました。

オダギリジョーさんもチャラさの奥に情熱を持ってる宣伝部員で、馬締君との凸凹コンビっぷり堪らなかったなぁ。

最大の見せ場ロマンスシーン。宮﨑あおいさんが演じる『かぐや』の女心に、不器用ながらも最後にはきちんと勇気を出して告白する男の純情に大拍手を!!

日本語の海を渡る辞書・大渡海。海を漕ぎ行く舟を編む。

さてと、あなたならば『ダサい』の解釈、例文をどのように作成しますか?




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大きな音が聞こえるか

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(2012/12/01)
坂木 司

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坂本司『大きな音が聞こえるか』パート2

30時間を超えるロングフライトの末、やって来たのはブラジル・ベレン。マンゴー茂るアマゾン河流域最大都市。

ここで、エイくんは、遥々日本からポロロッカに乗りに来たサムライとしてホスト・ファミリーに紹介される。

彼は、この地で一途な恋に落ち、身も心も成長することになるのだ。

それにしても、何てエイの身辺には、うねりが近づいてくるのだろう⁉︎

しかもグッド・ハートの持ち主ばかり!

ポロロッカには、小さな小さな企業がスポンサーのCM撮影クルー達とオンボロ客船に乗って出掛ける。

雇ったコックがイタリアンと聞いていたら、実はイタリア系のブラジリアンで、無理しなきゃ喰え
ないレベルの、インチキなシェフだったのだが。

少年はそれで、じぶんが代わりに作ることを提案するが、彼の現地での保護者・剛は即座に拒否する。

『日本料理を作るなら、まだ良い。でも余興を超えて、彼の料理に手を出すのは、彼の仕事を奪うことになる』と。

凹むよな、きちんとした理由で叱られると、、、

でも、シェフのアントニオは必死にエイに喰らいついて来て、字の読めない自分でも、美味いものが作れるように教えを乞うのだ。読者への問題提起も坂木作品の魅力で、痛さの中に在る真実まで覚悟を持って書いてあるから、改めて素晴らしいと感じ胸にジーンと来るものがあった。

船はポロロッカに備え支流を走ってるんだけど。
さすがは大河アマゾン!2つの支流が同時に交わりながら流れてるだなんて、まさに自然の驚異だ!

CMクルーのエイ少年への台詞がカッコ良い。

『大人は、子どもの楽しさを超える楽しさを経験できる。自分の人生を自分で好きな方に変えることができる。大人は、フリーだ』と。

そうこうしてる内に、ポロロッカ接近!

ここからは是非とも読んで味わって欲しいです。

大きな音の意味するところを感じて欲しいから。


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大きな音が聞こえるか

大きな音が聞こえるか大きな音が聞こえるか
(2012/12/01)
坂木 司

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坂木司『大きな音が聞こえるか』パート1


大好きな作家の一人、坂木司さんの一大長編小説。 なに気なく見た奥付けに、僕が高校生の頃
熱狂的に読んでた漫画『ジパング少年』が参考資料に使われているのを発見!すかさず手に取った次第だ。主人公は高校生の少年・泳、思春期独特な醒めた思考の持ち主である。名前にもある通り彼はサーフィンが出来る。そこそこの腕前だ。
でも少年は悩むのだ。悩んでしまうのだ。

『ふと考える。今の俺って、近道と回り道、どっちを歩いてるんだろう。』ってね。

思春期は自己探訪期間でもあるから。泳くんも、この世界の中にきっと存在しているはずの

『自分に、しっくり来る物事』を手探りで訪ね歩く。その端緒となるのがネットサーフィンだったりするのも今時の高校生らしくて好印象が持てるな。そして少年が辿り着いた答え。

『ずっと終わりのない波にのってみたい!』

そんな波ってあるの?何処で乗る事が出来るの?

情熱を胸に抱いてから、何度と無く泳くんは大きなうねりの中に立つことになるのだから愉快だ。

まず、泳少年が波乗りしに行く海の通称・仙人が断言してくれた『終わらない波は、あるよ』

情報の断片を頼りに、ネットの世界をサーフィン。
すると!日本の裏側ブラジルに海の波が、アマゾン河に逆流することで巻き起こる『ポロロッカ』なる
現象が存在する事が判明。

こりゃあ、行きたいでしょう、乗りたくもなるでしょう⁉︎

少年は早速行動に移る。旅費は大体如何程?
じゃあそれを稼ぐ為にバイト先探しだ。

幾つか体験して、引越し屋さんと中華料理屋さんを掛け持ちでシフトを入れまくりギリギリ稼ぐ。

次に。肝心な両親の説得が待っている。理論的に反対してくる父親に、泳くんが試みた画期的な説得術。ここは読んでいて、とても痛快な所なので楽しみにしていて下さいね!


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ひとりブタ・談志と生きた二十五年

ひとりブタ: 談志と生きた二十五年ひとりブタ: 談志と生きた二十五年
(2013/12/11)
立川 生志

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この芸道修行の凄まじさよ!日本の誰よりも芸能偏差値の高い耳と目を持った不世出の天才噺家・立川談志を相手に真打ちとして、一人前の噺家だとして、認めさせるまで二十年。愚直に挑み続けた男だからこそ書ける落語立川流の真実の姿が此処にある
。一読して余りの面白さに、続けて二回目を読んだのは実に久しぶりだ。九州•博多から、どうしても落語家に成りたいという夢が捨てきれず上京して来た赤木青年が、『九州の奴は訛るから江戸っ子言葉は無理だ諦めな』と冷徹に突き放されつつも喰らい付き、やがて前座名•笑志を貰う。入門当初こそ、バカな弟子の一人として扱われたが、そこは半端な気概で弟子入りした訳じゃあない。たちまち立川流には居なかった愛敬のある明るい奴だ、という家元のお墨付きを頂戴し、日々劇的に揺れ動く芸人であり、天下御免無手勝流な価値観に狂う天才であり、誰よりも人間臭い立川談志と、修行の基礎地盤を築く為の濃密かつ親密な関係になる。

のだが。笑志の中に欠落しているものに或る時期から気が付いたのか、溺愛の裏返しの気持ちを抱いたのか、この弟子にだけは絶対落語家としての独り立ちが出来る真打ちへの昇進をさせないと言う態度に不条理に豹変する師匠。

これから師弟の二十年に渡る葛藤と度重なる試練の月日が始まる。

さあ、果たして如何なるタイミングで笑志は生志になれるのか?決して挫けず折れず立ち向かう姿に圧倒された。


ラストに至る真打ち昇進から立川談志逝去までの五年の描かれ方に満ちている輝かしいエピソードまで読ませ所満載の名著だと思う。夢を追い続ける全ての人に読んで欲しい一冊です!


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王国

王国王国
(2011/10/14)
中村 文則

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中村文則『王国』

あの大江健三郎が認めた名作『掏摸〔すり〕』の兄妹編である中篇小説。冒頭から純文学ならではなヒリヒリとした文章表現に惹き付けられる。

『一番欲しいものは手に入らないと気づいたのは、いつの頃だったろう。』此処から何が始まり、何処まで僕を連れて行ってくれるのだろう?ワクワクするじゃないか!

読み進める。作者・中村文則さんが悪の世界へ僕を誘なう。純文学を読むこととは、作者が渾身で造り上げる世界に、読者が全精力を傾け挑む行為だと僕は、そう信じているので、心を騒つかせる比喩表現に出くわすのが至福の喜びだ。

『月の輝きがある。太陽が沈んだ後も、その光を盗み、わたし達のような存在を照らす、月。』

夜に蠢く悪党どもの、密やかな息遣いまで聴こえて来そう。背筋がゾクリとする。大好きな世界観。中でも、怪物じみた悪党・木崎〔前作にも登場〕の吐く言葉の異様なまでの不条理さは、唾棄すべき強烈さの中から、主人公ユリカを揺さぶり続ける様子が、壮絶だった。

『理不尽というものを馬鹿のように憎んだお前が、自分に降りかかった理不尽そのものに対して抵抗したということだ。』

スリリングかつスピーディーな展開の連続に
何度も息を飲みながら、ラストの着地点には
心底驚かされた!傑作ピカレスク小説を御堪能
下さいませ。


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炎上する君

炎上する君炎上する君
(2010/04/29)
西 加奈子

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西加奈子『炎上する君』

西加奈子さんが直木賞を授賞したので、あれこれ読んでみたくなり、タイトルの不可思議さに惹かれて手にした短編集。八つ収録されている小説はどれも、ねっとりと濃厚な描写で構成されており、さながらチーズのごとく、眼球や脳髄に絡み付いて、独特な味わいを漂わせていた。どの作品も正直甲乙つけ難いのだが、個人的に唸った箇所のある物の感想を述べたいと思う。

『太陽の上』
あなたは、3階建てのビルの3階に住んでいる。1階には中華料理屋「太陽」があって、2階では太陽の奧さんが、自身のセックスレス解消の為、何故だか並外れて性欲の強い人間ばかり集まったアルバイトの中から選んだ(このどぎつく断定的な比喩には思わず噴き出した)男の子を相手に四六時中情事に励んでいる。そんな環境下あなたは次第、次第に外の世界との関わりを断ち引き込もっていく。
作者は、もしや引き込もった経験でもあるのじゃないか?それ位のリアルさが滲んでいる。

『炎上する君』

作品集のタイトルだけあって絵も言われぬシュールさを感じさせる文章が続く。2人揃って銭湯大好きな、私と浜中。オッさん臭い彼女らは、セットで【大東亜戦争】と呼ばれる程に個性的な出で立ちをしている。そんな彼女らは、生真面目にバンドを組んでみたりして、生真面目さ故にバンドマン達からさえもハミ出てしまうのだ。しかし挫けない私と浜中は、次に【両足が、燃えさかっている男】の都市伝説に遭遇する為、全精力を傾けるのだが、、、
クライマックス部分からの怒涛の展開は、新たな恋愛小説の始まりの予感さえした!

と、まあ大好きな2作品の内容を紹介したが、
この短編集には他にも、読み応え充分で、想像力に満ち満ちた世界観が拡がっている。是非とも、あなたも触れてみて下さい。きっと感嘆の声を上げたくなる事でしょう!

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プロフィール

花房雨

Author:花房雨
藤長聖子です。

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【藤長聖子のプロフィール】

≪O型・おひつじ座≫≪1979・3・26生まれ≫≪持病・バセドウ氏病≫

≪好きな人たち↓≫

作家:よしもとばなな・吉本隆明・田口ランディ・西原理恵子・角田光代・山崎ナオコーラ 音楽:THE BLUE HEARTS・大貫妙子・松任谷由実・池田綾子・S.E.N.S 画家:デナリ・ダリ・シャガール・バスキア 映画:アマデウス・サイダーハウス・ルール・ハリーとトント・めがね・ビリー・ワイルダー 落語:立川談春

福岡県在住・紅茶と猫と読書・イラスト描くこと・文章・詩を書くのが好きです☆

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