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【ひねくれ一茶】 田辺聖子 

小林一茶の事は、教科書に載っていた有名な句を幾つかと、
信州の農村出身である、位の知識しかなかったのですが。

子供時分の記憶としても、飄々とした印象の一茶俳句の中に突然、
めでたさも中くらいなりおらが春】の句を見つけた時に受けた強い衝撃は、
長い間ずっと心に打ち付けられた釘のように残って居ました。

「この人には何か事情か問題が有って、春を大喜び出来ない淋しい気持ちなんだろうなぁ」、と。

それだけに、偶然俳句関連書籍の棚に、このタイトルを見つけた時は、
とても惹き付けられるものを感じました。田辺聖子先生の書かれるエッセイが大好きですし。

「あの、人生の酸いも甘いも知り尽くしたおせいさんが、わざわざ【ひねくれ】と付ける位なんだ!!
やっぱり小林一茶という人の生涯は凄いに違いないぞ」。

ワクワクしながら読み始めると、これが面白いの何の!!

一茶の事、生涯を通じて田舎暮らしだったんだろうな、と思ってました。

が、そうではなくて。青年期から中年期にかけて江戸での、
俳諧の大宗匠として認められたいと悪戦苦闘する日々も在ったんですねぇ。

出自が信州の農村である事から生まれる江戸者への憧れやコンプレックス。

独自の句風は周囲からも一目置かれているものの、身なりに構わず、
融通の利かない点もあるので結局は広く受け入れられないで悔しい思いをする様子と、
その都度深くなる俳句への執念。

特に、句会の催されている邸宅で働いてる人たちに裏で、
『俳諧だかなんだか知らないが、あのむさ苦しい男、夜遅くまで調子に乗って図々しい!』と
陰口叩かれてるのを、一茶が耳にした後の、気持ちの描写には思わず唸り声を上げてしまいました。

そんな壮絶な人生を送り、老年期に、ようやく辿り着いた【おらが春】。
田辺聖子先生の、ちゅう位かな、の解釈は是非とも読んで欲しいです。

小林一茶の生涯。真っ直ぐぶきっちょな、美しいひねくれ具合いが分かり
感動しながら一気に読みました。傑作です!


ひねくれ一茶 (講談社文庫)ひねくれ一茶 (講談社文庫)
(1995/09)
田辺 聖子

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福岡県在住・紅茶と猫と読書・イラスト描くこと・文章・詩を書くのが好きです☆

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