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【夜は短し歩けよ乙女】 森見登美彦

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
(2008/12/25)
森見 登美彦

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いやはや大変面白く、かつ愛すべき世界を持った小説です!
曲者揃いの登場人物と言い、奇想天外な筋書きと言い、愛くるしいのです、無性に。

そして、あなたも『あぁ、京都に行きたいな』と思わずにいられなくなることでしょう。
物語は春の宵の宴席に、偶然にも巡り会わせた『黒髪の乙女』と『先輩』の夜の京都市中冒険譚に幕を開けます。

乙女は大好きなお酒を求めて、先輩は乙女の姿を追い求めて、互いにさ迷う内に次々と風変わりな人物や、
出来事に巻き込まれて行きます。錦鯉センターを経営していた物の、

突然の竜巻で錦鯉たちが次々と空へと召喚され、壊滅的打撃を受けたと呟きながら、
乙女にセクハラを繰り返す、助平親父・東堂氏、危機一髪の乙女を救ったのが、

麦酒を鯨の様に飲み『眠れる獅子』の異名を取る女傑、羽貫(はぬき)さん、
彼女の連れで飄々と『私の職業こそは天狗です』と言い放ち、宙に浮かんで人々を煙に巻く樋口さん。

この二人を加えた愉快極まる三人組は、タダ酒を求めて、見知らぬ人たちの宴席へと潜り込みます。
が、この潜り込んだ先と言うのが弁論部ならぬ『詭弁論部』の学生たちの宴の場所立ったものだから、

タダならぬ乱痴気騒ぎに巻き込まれることになるのです!この時学生諸君が練り踊る珍妙なる
『詭弁踊り』には爆笑してしまいました!!小説を読む楽しさに、

『よくもまぁ、こんなこと思い付くよなぁ』って感慨が浮かぶんですが、
本作品はまさに、奇想の宝庫だと言っても過言ではないかも知れません。

そんな痛快な夜はやがて、黒髪の乙女と、京都のフィクサー的老人、
通称李白翁との飲み比べ『偽電気ブラン対決』へと雪崩れ込みます。

この李白翁の一言が『夜は短し歩けよ乙女』だと言うのが実に味わい深いなと思いました。
春の宵の次の二幕目は、真夏の京都の古本市が舞台です。前の章では目立たなかった先輩が、

この章からじわりじわり乙女との外堀を埋めるべく活躍し始めるのも見所の一つと思います。
李白翁の移動式三階建て住居で開催される『真夏の我慢比べ・火鍋大食い大会』と、

颯爽と現れ全てに、どんでん返しを喰らわせる『古本市の神様』の対比が絶妙でワクワクしました。
で。クライマックスとも言えるのが学園祭の執り行われる、秋。

純粋に学園祭を楽しんでいたはずの乙女が、気付けば、アラアララ。
学園祭ジャックをした路上パフォーマンス的な演劇・『偏屈王』のヒロイン役に大抜擢されます。

神出鬼没な舞台を追い掛け、先輩の文字通り、命を張った乙女追跡が繰り広げられますが顛末や如何に?
この幕でも韋駄天コタツや、パンツ総番長、象の尻を展示する女性などが現れ、

黒髪の乙女と先輩の恋路を後押ししているのが良かったです。当の二人の擦れ違い振り等も含めて、
イケてない青春や恋愛を全力応援した前向きな力に満ち満ちた本です。

解説の羽海野チカさんの愛くるしいイラストまで味わい尽くして下さいね!

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テーマ : オススメ本
ジャンル : 小説・文学

コメント

命短し恋せよ乙女

アニメの[四畳半神話体系」を見ていました。この作品と似たモチーフが幾つかでてきます。造りも凝っていて、オープニングに画像がサンプリングされている、京都大学の吉田寮にはまた行ってみたいと思ってしまいます。エンディング曲の“神様のいうとおり"も映像といい、曲といい、とても良質です。…書評とは全く関係ない話になってしまいましたが、DVDがあると思うのでオススメしておきますね。

四畳半神話体系

おぉ!そのアニメも実に良さそうですね。ご推薦下さり感謝致します。
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