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【まほろ駅前番外地】 三浦しをん

まほろ駅前番外地まほろ駅前番外地
(2009/10)
三浦 しをん

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あの凸凹コンビ、多田と行天の『多田便利軒』が帰ってきた!
愛すべき『まほろ』市民から寄せられる諸々の依頼の間を縫うように、更にタフにしなやかになって!!

雨降り続きで、依頼主の方も依頼を控えるような時期。
それでも、わざわざ事務所を訪れた女性からの依頼は、女性ならではの、

ステイタスに関わる品物に関しての物だった。【光る石】前振りとして、
普段は酒を主食としている行天が、何故だか常に空腹を訴えているのがおかしい。

半ば力業で任務を遂行する姿に笑ってしまった。前作では、しばしば多田便利軒の前に現れ、
敵対する側として、危機的状況を創り出していたヤクザ者の星。

そんな彼の私生活周辺の話【星良一の優雅な日常】相変わらず多田の便利屋とは付かず離れずの関係でいるが、
星自身は、まほろの裏社会の新興勢力としての地位を、より確固たるものにしつつあった。

星のヤクザ者としての一日を追ったルポ的な一編は、優しさと暴力との相反する要素が
バランス良く配分されていて、筆者の三浦しをんさんの腕の冴えに唸った。

前作では、度々、多田への未来予想を的中させるという凄技を見せた『曽根田のばあちゃん』。
前作では呆けていたはずのばあちゃんの記憶の回線が繋がった時、恥ずかしそうに話し始めた『ろまんす』。

戦後間もない、まほろの町で出会った二人。まほろ小町と呼ばれた菊子と行天似の男(以下行天と呼称)。
そこに戦地に赴いたきり生死すら判らなかった多田似の幼馴染み、啓介(以下啓介と呼称)が復員兵として、

まほろに戻って来る。たちまち出来上がる奇妙な三角関係。
行天と啓介の間にも菊子を通しての友情が成立する。啓介の実家、

曽根田材木店から安く仕入れた木材を武器に、ヤクザの世界でのしあがる行天。
だが、その三角関係は長くは続かなかった…。ラスト、ばあちゃんの所から引き上げる行天と多田の会話に、

『袖すり合うも多生の縁』という言葉を思い出すと共に、便利屋が垣間見る人間模様について考えました。
【思い出の銀幕】傑作です!!多田と行天が再会を果たしたのも、このシリーズの名物的なキャラクター

『バスの運行が間引きされてないか、見張らせる』岡さん夫婦のお蔭なのだが、
最近岡さんのご主人のバスへの執着は常識を越えている。岡夫人は、ご主人の岡さんが、

余りに頻繁に便利屋を頼むことも悩み事の一つだ。なので【岡夫人は観察する】岡夫人の人柄だけではなく、
多田と行天の便利屋二人を、優しく、長い目で観察する姿、見る人は見ているんだなぁ、としみじみ。

前巻で、小学生にも関わらず闇社会が絡んだ危険なバイトをしていた『由良公』
彼が満喫しようとしていた土曜日のお休み。バスに乗っていた所、渋滞に巻き込まれてしまい、

運の悪い事にギョーテンに発見され、そこから次第にツキにも見放されていくというお話【由良公は運が悪い】
散々に、ユラコーを振り回してまでも、行天が向かいたくなかった場所とは果たして?

多田便利軒に遺品整理の依頼をして来たのは、洋食レストランのチェーン展開をしている、遣り手女社長だった。
遺品の持ち主は、二年前、『少し、一人で落ち着いて考えたいから』と妻である女社長に告げ

家を出た先代社長でもある社長の夫。彼が全力で逃げようとした物の正体とは一体?
【逃げる男】個人が誰しも持ちうる心の闇にググーッと焦点を当てた作品。考えさせられる事が大きかったです。

最後に所収の作品【なごりの月】正月は仕事も入らず、寝正月を決め込んでいた多田と行天。
そこへ年明け最初の仕事が飛び込んで来るのだが。

仕事内容は初めて行天の人格が崩壊してしまうような類いの物だった。
行天の抱える闇に眼を向け始めた多田。この凸凹コンビの絆は更に深くなった様な気がする。

更なる新刊を期待したくなる、そんなエンディングでした。
前作【まほろ駅前番外地】とセットでどうぞ!絶賛オススメ致します!!

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