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【砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない】 桜庭一樹

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない  A Lollypop or A Bullet (角川文庫)砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫)
(2009/02/25)
桜庭 一樹

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胸がギューッと締め付けられる、切なすぎる位の物語。二百ページ余りの内容に、
これでもかと言うほどの切なさが詰まっているのだ。最初のページをめくる。

唐突に新聞記事が飛び込んで来る。しかも中二の少女、その名も奇妙な海野藻屑さんの
バラバラ遺体が発見され、それを発見したのが、同じ中学に通う同級生であることが判明する。

この驚愕の事実に、大いに刺激され、何があったのだろう?とページをめくる手が速くなった。
転校生、海野藻屑が、あたしこと、山田なぎさ、のクラスに乱入してきたのは

その年の九月の多分三日とか四日とかそれぐらいの時期。藻屑は、その町出身の歌手、
海野雅愛(まさちか)の娘であるのに、それは違うと言い張り、自分(ぼく)は人魚なんです。と宣言し、

『どんなにか人間が愚かか、生きる価値がないか、みんな死んじゃえばいいか、教えて下さい。
ではよろしくお願いします。ぺこり』なぞと宣戦布告とも取れるような挑発的文言をひねり出すのだ。

しかも、でかいペットボトルをぽちゃぽちゃ言わせながら、おかしな足の引きずり方をして歩く。
唯、山田なぎさだけが見てしまった、藻屑のスカートの中の足には、赤に緑の拳大の痣が残されていた。

見られた事に気付いた藻屑は、なぎさに向けて『死んじゃえ』と呟く。藻屑は貴族。
生きることに直接関係ない、腹の足しにならない砂糖菓子を撃ち続けていた。

なぎさは、それに反し、生き延びる為に必要な実弾ばかり探し生きて来た。
この正反対な二人が、実は互いに必要なものを補いあう様に、友情を育んで行くのが、なんとも言えず切ない。

読み返すと、藻屑はなぎさに、必死のSOSサインを出し続けているのが分かる。
その事に真っ先に気付いたのが、引きこもりを続けている、山田なぎさの兄友彦だったのも印象深く感じた。

友彦が指摘した、藻屑の『砂糖菓子の弾丸』転校して来たその日から『十年に一度の大嵐が来るまでに…』
そう言い続けた一か月の時間。山田なぎさの飼育係を手伝ったかと思えば、

なぎさを困らせるような事をしでかしたり…。その間には、何故だか父の代わりに、
ゴールドカードを使用して鉈を購入し、引きずりながら、家まで持ち帰ったりして。

しかもそれは猟奇的な精神状態に陥っている父親の、海野雅愛の手により、異常な行為が巻き起こされる、
という悲惨な結果をもたらしてしまう事となるのだ。海野藻屑が生きた証が例え『砂糖菓子の弾丸』

だったとしても、そこには全力で生き延びようとした少女、
海野藻屑の数奇な人生の全てが刻印されている。全力で受け止めて欲しいと思う。

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