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【オチケン】 大倉崇裕

オチケン! (ミステリーYA!)オチケン! (ミステリーYA!)
(2007/10)
大倉 崇裕

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『この本を読んだら、あなたも落語に興味を持たずにはいられないだろう!』
タイトルの良さ、及び、帯文にあった、連作落語ミステリーという売り文句に惹かれ手にした一冊。

一浪中の浪人生、越智健一は講師の勧めるがままに東京の由緒ある私大を受験、
ようやく念願の大学生になれた。そして入学式。彼は不運にも学生証を落とし、更に運の悪い事に、

それを落語研究会(オチケン)の人間に拾われる。オチケンイチ。落研にとって、
この上ない名前の人物なのが気に入られ、その年唯一人の新入部員にと都合良く決定される。

この部、実に風変わりで、越智が入部して、やっと文化部としての存続が認められる
3人がギリギリ揃うというのに、2人いる先輩は、越智を入部させた事に納得しているのか、

それ以上の部員集めをしようとはしないのだ。いつ何時廃部になるか分からないオチケン。
だからか、周辺には文化部に昇格した物の『部室』を持たない3団体が、虎視眈々と、

オチケンを追い落とそうと狙っているのだが、団体名が三者三様で実に面白いのだ。
まず、最大勢力はナンパで飲み会中心なサークル『お笑い研究会』次に体育会系の部活の筈が

何故か文化部に仕分けされた、その名も『釣竿会』
(彼らの体育会系な登場シーンの勘違いっぷりが笑える。) 最後に、もの静かな、

女性部長が牽引している『折り紙の会』だが個性と行動力で言えば健一の、
たった2人の先輩だって負けていない。下駄履きで学内を闊歩し、ひとたび落語を語らせれば、

昼飯時の喧騒をも静まり返らせる位の芸の持ち主である部長・岸弥一郎。
越智健一の直接の先輩であるにも関わらず、何故か敬語で話しかけてくる、かと思えば、

一度、事件が起こると強引なまでの行動力を発揮する中村。
この人は日頃は落語の稽古や披露を嫌がっているが、理由が

『私はね、落語そのものよりも、人に惚れたんです』と、どうやら部長である岸の、
人間そのものが芸になっている事に心酔しているらしいのだ。

そんな落語研究会に、ある日幽霊が語る落語事件と、部室管理書類の紛失事件が起こる。
【幽霊寿限無】果して真相は如何に?飄々とした岸部長と、落語を語る一人、一人の持つ魅力に気づいた、

越智の力が合わさった時、事件は意外な形で解決を見ます。
落語の世界の深さに惹き込まれる事間違いなしです!!。

越智の在籍する学同院大学の部活動の中でも抜きん出た実績を誇る馬術部に、
新入生部員の喫煙を隠し撮りした映像が、脅迫状と共に届いた。

それだけなら未だしも、録画テープの中には落語の音声が流れる箇所も収録されていたので、
さぁ大変!学内での絶対的権力を誇る馬術部の、それも主将直々に事件解決を依頼されてしまう。

前回の事件と同様に、授業もろくすっぽ受けさせて貰えない様な、
己の不運を嘆きながらも、あくまで事件捜査に巻き込まれていく、

お人好しの越智健一。そして『折り紙の会』が、事件犯人の濡れ衣を着せられている事を知る。
ここからの謎の解明には落語の演出の妙が関係しているので、題名通り、

オチケンという部活の持つ魅力が存分に味わえます!
謎が謎を呼ぶ展開を、是非とも御堪能下さいませ!!巻末附録の筆者による落語解説も明解で、

本を閉じる頃には一席聴きたくなっている事でしょう。

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