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【一人二役】 河本準一 ~オトンのようなオカンの背中~

一人二役一人二役
(2007/04)
河本 準一

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次長課長の河本さんの書いた本である。彼の芸の様に人間味溢れる本である。
オカン初め人情味溢れる人たちに育てられた男の自伝的小説である。

飛び切りの温かさに満ちた小説なのである。9歳の時、順風満帆だった河本家に、突然吹き荒れた大嵐。
真面目さだけを取り柄に生きてきた、河本家の大黒柱オトンが何をどう誤ったのか、

いきなり隣家に住む「まゆみオバチャン」と激しく熱い、一生一度の恋に落ちてしまったのだ。
とは言え、それは河本の家族を捨てると言うこと。その日を境に、ボンボンだった準一は、

名古屋での何不自由ない生活から、一転、岡山県での貧乏生活を余儀なくされる。
オトンの分までもと、クリンクリンの超短髪にパンチパーマ姿、北島サブちゃんも驚く様な、

誰もがオッサンと見間違うような格好になっても、
女の細腕だけで準一少年を育て上げる覚悟を決めたのだろう。

それからは、形振り構わず、オカンとオトンを「一人二役」でやり切ってみせる、
強くて逞しいオカンになったのである。河本さんは得意の洒落っ気も交えた文体で書くので、

正直かなり笑えるんだけれど、オカンに暴力を振るう二番目のオトンの所からの真昼の逃亡劇は、
オトンの連れ子だった義理の弟を涙ながらに置き去りにすることを決めての決行だったのだから、

実際は笑い事ではなかっただろう。引っ越し先の地区でも、真っ先にイジメを受ける羽目になる準一少年。
このイジメを回避しようと入部したバレー部でも、最初はチビである為に、

顧問初め周囲からは笑われっぱなしの所を猛特訓により挽回し、遂に、中学を締めていた番長から認められ、
陰に隠れてイジメていた連中が、逆に番長からボコボコに焼きを入れられるまでに変化したのである。

そんな中でもオカンは朝五時に出勤、夕方に戻って来ると台所に立ちつつ酒を飲む。
「こいつをとりあえず食わせないかん」そう背中で語るオカンからはオヤジの凄みも合わさり始め、

ジーパンにスニーカー、作業用のジャンパーが定番になっていったそうだ。
オトンの分も自分がしっかり面倒をみようという鉄の意思を感じジーンと来た。

更に、河本さん自身が自分のお笑いの要素は、実はオカンとの生活にあったんやないかと述べている。
普段からお笑いコンビのように“ボケとツッコミ"を繰り返し、

言葉のキャッチボールを楽しんでいるような節があったと言う。だからだろう、
高校卒業後の進路を吉本興業の NSCに決めた時も声は震えながらも、

「……やりゃあええ」と送り出してくれた。それがあるから、今の次長課長が存在する訳だ。
やはり、母子の絆は限りなく強い。次長課長が東京に出て売れた時に、河本さんがやった

「元父親と、その家族」をも含めた親戚全員集合での旅行、わだかまりをほどく場面では、
参加した誰もが無邪気にお互いの過ぎた時間を許しあっていて胸に熱く涙が、込み上げてきたのでした!!

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