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【プリンセス・トヨトミ】 万城目学 ~秘密の国が目覚める、その瞬間、大阪城が真っ赤に燃える~

プリンセス・トヨトミプリンセス・トヨトミ
(2009/02/26)
万城目 学

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以前大阪出身の友人が呟いていたことを思い出した。
『なんぼなんでも、大阪人やからって四六時中、ボケとツッコミはしてませんて。

んなもん、中国人が日がな一日カンフーしないのと同じ。
常にお笑いのテンションで生きてたらシンドイだけですやん。大阪人にも、オンとオフがあるんです。

爆発的に笑い取りに行く時と、普通に過ごしてる時の落差なきゃやってられませんって。』
なるほど、そんなもんだろう、長年頭の片隅にあった言葉が、この本を読書中、常に心に浮かんでいた。

タイトルから連想される通り、この小説は、大阪に暮らす人達の日常と謎とがミックスされた形で登場する。
東京から出向してきた会計検査院のメンバー3人の調査の網に引っ掛かってきた

OJOという不思議な響きの団体。全ての大阪人男性が、400年もの永きに渡り、
決して口外せずに守って来た地下帝国【大阪国】それも、豊臣家唯一の末裔である

プリンセス・トヨトミを守るためだけに現在に至るまで続いている。
大阪国と明治維新の政府が交した密約に、何故今になって会計検査院のメスが入るのか。

歴史に隠された光と闇。喋りのイメージが強い大阪人が、
何故笑いを求めるタイプの人種になったかの理由にも、

『んな、アホな!?……でも、そんな歴史的理由があっても良いかも!!』と納得させられるだけの描写力と、
説得力のダブル・パンチが効果を存分に発揮していて、

自分の中にあった大阪人への固定観念がガラガラと崩壊していきました。
それにしても、小説って良いなぁ!読書する度、気が付けば何時も

『あぁ、よくもまぁ、こんな奇想天外なアイデアを思い付いて下さいまして…』
感嘆の溜め息すら漏らしている自分が居たりする。この小説も、落ち着いた状況描写が続いた後、

唐突に、まるっきり先の展開が読めなくなった。どころか、思いっ切り楽しい展開へと続いたので、
作者の、万城目学さんの持っている物語創作力には大いに感謝の念を捧げたいと思う。

大阪府中、ひょうたんで埋め尽くされ、大阪城は真っ赤な光に包まれる、世にもシュールな光景と、
そんな発想をする万城目さんの頭の中を、一度じっくり見てみたい!!

この本の帯にも太ぶと書かれていた、五月末の木曜日、大阪全停止って発想の、
スケールの大きな馬鹿馬鹿しさにも万城目さんのデビュー作【鴨川ホルモー】と同じく

スケールのデカさを予感した分、物語から得られるカタルシスの爽快感も、またデカくて!
そこまで淡々と読み進めていたので、大阪城公園にやって来た人々を歓迎するかの様な噴水の場面では、

どこまでも青い空と、真白い水吹雪とが、パーッと頭の中に展開して行ったのだった。
そして場面は最高潮。遂に対峙する、会計検査院・副長松平と大阪国総理大臣真田。

白熱し緊迫した論戦、飛び交う怒号に野次、投げ付けられるペットボトル。興奮し暴徒化する民衆。
話し合い現場は大混乱になってしまう。トヨトミの名の下に繰り広げられる壮大なスペクタル。

どのような幕が引かれるのだろうか?この作品、視覚的な効果にも優れてますし、映像化作品も、
みてみたいかも(その時は愛すべき男・ミラクル鳥居に、爆笑問題の田中さん辺り如何でしょうか?)

後、もう一つだけ、言わせて下さい。男主体で動き回っていたこの小説、最後の最期に、
女性側からのホロリとくる内訳話があります。これを読むのと読まないのじゃ、

物語の印象も真逆な物になってたことでしょう。ラストまで、たっぷり楽しんで下さいね!!

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TB送らせていただいたので御挨拶です。
鳥居の爆笑・田中案、かなりよいです!
でも、残念ながら、なぜか綾瀬はるかになっちゃいましたね…(^_^;)
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福岡県在住・紅茶と猫と読書・イラスト描くこと・文章・詩を書くのが好きです☆

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