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【空色ヒッチハイカー】 橋本紡

空色ヒッチハイカー空色ヒッチハイカー
(2006/12)
橋本 紡

商品詳細を見る


二十代の半ば頃まで、夏と言えば、旅。旅と言えば、ヒッチハイクってな生活を送ってたもんで、
現在でも、夏とか、ハイウェイとかがキーワードになっている作品に滅法弱い。

なので、図書館の書架に並んでいる、この本を見た時、タイトルと、真っ青な空の下を、
何処までも真っ直ぐにハイウェイが延びていく装丁に、ズドン!と胸を撃ち抜かれた気分になった。

あぁ、この本は、俺が家に連れて帰らなくっちゃダメだ!!4つ年上の兄の形見の、
ド派手なオールド・キャデラック。運転のハンドルを握るのは、

その辺に転がってる普通過ぎる高校生彰二。勿論、無免許、運転資格なんか有る訳ない癖に、
奴には、無謀と呼ばれようが、笑われようが、このオンボロなアメ車で、

ひたすら遠くへ旅に出なければならない理由があるのだ。
国道沿いを、ただひたすらに走り続ける車には、年齢も雰囲気もバラバラの、

様々な人逹がヒッチハイカーとして乗り込んで来る。「どこまで行くの?」質問しても
「遠くまで」としか応えず、さっさと助手席に乗り込んで来た自由奔放な感じの女の子、杏子ちゃん。

突然会社が方向転換を決定した為、違う畑からやってきた女性上司に振り回され、
現場は大混乱ですよと愚痴るサラリーマン。代わり映えのしない国道の景色に嫌気がさし、

適当な道を曲がって走ったところ、どんどん山道に迷い込んでしまい、途方にくれていた時に、
目に飛び込んできた地元の人間の懐中電灯の灯り。

お陰で、互いが、夜の暗闇から逃れられたりして。
それにしてもヒッチハイクという行為は不思議な物で、乗せる側も、乗る側も、

ほんのちょっと前までは、全くの見ず知らずだったはずの者同士が、ふと気付けば、
意外な程に、濃密な人生についての会話をやりとりしていたりするのだ。

文字通りの、一期一会だからこそ、成り立つ関係性なのか、車の持っている密室空間に、
人の心を解放し、話をさせる、何か魔法の様な成分が含まれている、のだろうか?。

人それぞれの人生が短時間に凝縮され、交される言葉。一言の質は軽かったり、
時にズッシリ重かったり。受け止める側の彰二は本当なら、未だ高校生な訳で、

しかもかなり真っ直ぐな性格だから、『言いたいことがあったように思えたんだけど、
それはあまりにも曖昧で、無理矢理言葉にしたくなかったのだ。

そんなふうに掻き集めたら、大切なものが零れ落ちてしまう気がした。』なんて風に、
旅してる最中、常に漠然と、哲学者の様に悩み続けている。かと思えば、

下世話な方面に欲望を暴走させて、旅の恥を掻き捨てたりもするのだから、全く、
憎めないと言うか…。旅が終わりに近付くにつれ、なぜ彰二が、受験勉強の追い込みで

一瞬、一秒でさえも、大切な時期に、こんな無謀とも呼べる旅に出たのかが判明してくる。
そして!奇跡みたいにハッピーなドンデン返しが巻き起こるのだ!!

タイトルにもあるように、頭の中がスカッ!と空色に晴れ渡って行くのが分かる、
傑作青春小説です、是非どうぞ。

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テーマ : オススメ本
ジャンル : 小説・文学

コメント

爽やかで複雑な青春ストーリーかな

こんばんは。あがさです^^
読んでみたくなりました。
いろんな人との出逢い。それも職業も年齢も異なる人たち。
どんな会話が交わされて、どんな別れが用意されているのか。
興味があります。
今度、探してみますね^^

あがささんへ

思春期、ものおもう春の胸の内で、必死に、自分の気持ちとピッタリ合うような言葉を探していた頃の感覚が、丁寧に書かれていて、僕は好きでした。

青春に特有の甘過ぎる、勢い任せで突っ走る所も書いてあるのが、逆にリアルに思えましたし。


書評では乗ってくるヒッチハイカーの事は触れていませんが、あるお爺ちゃんの体験談を聴いて、主人公彰二が思ったことが、特に印象に残っています。
あがささんにも気に入って頂けると、うれしく思います。

こんにちは

コメントありがとうございました。
この本は面白そうですね。図書館でチェックしてみようと思います。

いろんな本があって、どれを選ぼうか迷ってしまうときがあります。こんな解説をしてくれるブログがあると助かります (^^)

かわせみさんへ

改めまして、初めましてこんにちは!!

この本、なんだか甘酸っぱくて、何処か切ない良い本ですので、
是非探されてみて下さいね♪

》こんな解説をしてくれるブログがあると助かります (^^)

そう言って頂けると、本当に嬉しく光栄に感じます(^-^)。
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福岡県在住・紅茶と猫と読書・イラスト描くこと・文章・詩を書くのが好きです☆

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