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【ほとんど記憶のない女】 リディア・デイヴィス 岸本佐知子(翻訳)

ほとんど記憶のない女ほとんど記憶のない女
(2005/10)
リディア デイヴィス

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翻訳家岸本佐知子さんの訳された作品に外れなし!との評判を聞きつけ手にした小説集。
51篇の作品が読める。最短の小説は2行、最長のものは、28頁。

読書の愉悦、忘我の刻を過ごさせてくれる。思索する意識の揺れ方や波調をなめらかに、
流れるような文体で描き切った本。美しい、唯ひたすらに美しい。こぷりこぷり。

澄んだ水の喉を潤すが如く、魂に沁みて来る。特に素晴らしく思える点として。
古今東西の名作と同じく、どの作品もタイトルと書き出しのバランスがピタッ!決まって居るのだ。

惚れ惚れする。

『とても鋭い知性の持ち主だが、ほとんど記憶のない女がいた。
日々を暮らしていくのに必要なだけのことは覚えていた。』 (ほとんど記憶のない女)

『失敗から学べるものならそうしたいが、
世の中には二度めがないことが多すぎる。』  (二度めのチャンス)

『男は女が自分の意見を聞かない、と言った。女はそうじゃない、
男が自分の意見を聞かないのだ、と言った。』 (認めない)

ん!?これからどんな話が展開されるのかな?のっけから引き込まれ読み進める。すると。
行間の至る所。ニヤリとさせられる表現浮かび上がり。無声で唸る例えばこんな感じだ。

《『どうして俺の好きなものを作ってくれないんだ』夫はときどきそう訊く。
『どうして私が作ったものを好きになってくれないのよ。』私は答える。》  (肉と夫)

シニカルと、コミカル。皮肉な冗談。世界のカラクリ見抜く眼力。
王様は裸じゃないか!笑い飛ばす胆力。作者リディア・ディヴィスさんの筆力。

今までに読んで来た小説の、何とも似ていない手触りだ。
直接体感して確めて欲しい、『読む』についての価値観を劇的に変えてくれる本です!!。

ちなみに、この方ポール・オースターさんのパートナーでもあったそう。(益々興味深いでしょ!?)

◎過去書評にも気軽にコメント下さいませ。一冊の本について話が交わせる事を嬉しく思います◎

テーマ : オススメ本
ジャンル : 小説・文学

コメント

面白そう!
短編集が好きなのもあって、読んでみたいです。

岸本佐知子さんの翻訳は今まで読んでない気がします。
(ポール・オースターも、柴田元幸訳しか読んだことがなく・・。)
(柴田氏訳の本も今の所ハズレなしで、信頼してます◎)

翻訳をしている方についての情報ってなかなかないんですが、
とっても参考になるんですよね(^^)
ありがとうございます♪

新年のご挨拶が今日になってしまいました。
ネットのみならず浮世からも遠ざかっての年末年始でしたので、お許しくださいね。doriさんのブログにお邪魔して伺いました。

このご紹介のご本、面白そうですね。
読書中の本を数冊抱えておりますが、その後に読んでみたいと思います。翻訳でハズレがない小説というにはなかなかな出会えないというのが、外国の小説を読まなくなった理由の一つかもしれないなあ・・・・と今になって思います。ご紹介に感謝ですね。

liquidfishさんへ

>liquidfishさんへ

コメントありがとうございます♪

この本、詩であり、哲学であり、絵画の様でさえある読み応え満点なオススメの一冊です☆。

岸本さんも、柴田さん同様に自分の著作を書かれていて、日本語の扱いが上手いので、訳も滑らかで素敵ですよ。

やっぱり翻訳者の日本語の扱い方で作品のタッチ左右する部分ありますよね。

今年は海外作品も積極的に読んで行こうと思っているので、様々な翻訳者さんの情報も、その都度紹介させて頂きますね!!。

こちらこそ何時も反応&コメント下さり感謝しています♪

Ms gekkouinnさんへ

>Ms gekkouinnさんへ
こちらこそ、ご挨拶がすっかり遅くなりました。

今年も緩やかなペースで交流して下されば嬉しく思います。

外国の作品の翻訳、確かにがっかりしてしまうのもありますよね…。『そんな話し方する奴いないだろ!』とツッコミ入れたくなるような翻訳があったり。
それだけに最近のネイティブに近い会話力や表現力を持った方々がなさった翻訳からは、ぎこちなさや文化的な違和感を覚える事も減り助かっています。
是非、お時間が出来ましたら読まれてみて下さいね。

コメント感謝致します!!。
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藤長聖子です。

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福岡県在住・紅茶と猫と読書・イラスト描くこと・文章・詩を書くのが好きです☆

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