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【海の仙人】 絲山秋子

海の仙人 (新潮文庫)海の仙人 (新潮文庫)
(2006/12)
絲山 秋子

商品詳細を見る


ファンタジーと言う名の神様。突然目の前に。居候に来たのだ。
「俺様は一番できが悪い。」自信満々なダメさ加減で。奇跡だって余り上手くないらしい。

にも拘らず主人公河野は驚きもせず、むしろ当たり前のようにファンタジーの存在を受け入れる。
旧知の間柄とでも言うような態度で。え、なんで!?何故この状況を平然と受け入れる!

そもそも河野からして風変わりな男だ。

宝くじで三億当選した後、東京での会社勤め辞め敦賀半島の海辺の町で、
半分世を捨てて暮らして居て。朝の間部屋に砂を敷き詰めたら、ひねもす魚釣り。

何かしら得体知れない欠落を抱え、
世界から隠れる事を自分で選び取ったような気配すら漂わせている。

流石、ファンタジーが居候先に選ぶだけの事は在るのだ…。

物語は河野と関わり続ける事になる女性かりん、片桐を軸に動き始める。
2人の違いを象徴するのが、ファンタジーだと言うのが面白い。

懐かしさを感じている様子の、かりん。
ファンタジーの姿が見えているのに、全く誰だか心当たりのない片桐。

彼女以外の主要登場人物は全員ファンタジーに見覚えがあるだけに強く印象に残る。
神様としての自分について問われる度、

『俺に救われるんじゃない、自らが自らを救うのだ』とか『誰もが孤独なのだ』と、
応答するファンタジー。では、果たして彼の神様としての役割は何なのか?

河野の所に居候して、どうしたいと言うのか…!?。
河野が守って来た秘密と、かりんの孤独が呼んだ悲しみがすれ違う様子。

報われないと知りつつ献身的な愛に生きる片桐。

二百ページ足らずの分量で、恋愛のみならず、あらゆる人生の要素を、
見事な迄に書き切る絲山秋子さんの筆力に脱帽。感服致しました。

色々な解釈が可能な謎を残す結末を、あなたにも読んで頂きたいのです!!

◎過去書評にも気軽にコメント下さいませ。一冊の本について話が交わせる事を嬉しく思います◎

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テーマ : オススメ本
ジャンル : 小説・文学

コメント

読んでみたくなりました

こんにちは♪
ほぼはじめましてです、突然のコメントごめんなさい。
絲山 秋子さんの本は読んだことがありませんでした。
すごく読んでみたくなったので、よみたい本リストに早速入れました。
レビューありがとうございます!

わかさんへ

はじめまして、こんにちは♪
コメントありがとうございます、お立ち寄り下さり嬉しいです。

絲山さんの、この作品、恋愛小説としてだけでなく
ロードノベルやファンタジーの要素もあり

隠し味としてミステリ的に読める部分まであって
二百ページに満たないので、とってもお得です!!

是非機会ありましたら、手に取られてみて下さいねo(^-^)o

レビューに共鳴して下さり、こちらこそ感謝の気持ちで一杯です☆
また、いつでも気軽にお立ち寄り下さいね♪。

お返事ありがとうございます。

実は文学や恋愛小説って苦手だったりするんですが、
こうしてファンタジーの要素もあるなんてきくと、
ついつい手に取ってみたくなります。
恋愛小説なども読むきっかけが欲しかったので、うれしいです。

わか さんへ

わか さん、こんにちは♪

この本、ロードムービー的な視覚的要素もあるので、
何かしら入りやすいと思います+.゜(n_n人)゜+.゜

こうして紹介した本に共鳴頂けるのが、
書く励みになっています、こちらこそありがとうございます!!

大好きです

こんにちは。
あけましておめでとうございます♪

私もこの「海の仙人」、大好きです。
【ファンタジー】なのに、ぜんぜんファンタジックじゃないところとか。

読んだのは2年くらい前ですが、ひさしぶりにまた読み返したくなりました。

キキさん、こんにちは♪

絲山さん、また一人好きな作家さんが
増えました+.゜(n_n人)゜+.゜

ファンタジーいいですよね。
妙な俺様加減やら何やらで。

読み返すたびに、発見ありそうですよね。。
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花房雨

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福岡県在住・紅茶と猫と読書・イラスト描くこと・文章・詩を書くのが好きです☆

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