【バスキア】 ジャン・ミシェル・バスキア
![]() | バスキア (角川文庫) (1997/09) ジャン‐ミシェル バスキア日比野 克彦 商品詳細を見る |
この本は1983年。アンディ・ウォーホールとの付き合いが動き出した頃の絵からはじまる。
私はバスキアが好きだ。それは彼に才能があるから、それだけの単純な理由。
普通、人がこんなにめちゃくちゃとも取れる色を塗ったり
線を描いたりしたら絵にならないと思う。それがバスキアならば絵になるのだ。
1983年、とっても自信に満ち溢れていて、バスキアの脳みそが、そのまま、映し出されている。
彼はどちらかと言うと数学的な絵描きだったと思うのだ。
もしくは、宇宙のなにものかを知っていた人の絵だと思う。言葉で言うと陳腐だが、そう思う。
そして、彼は母性の様なものを否定していたんじゃないかと思う。
女性の鼻が極度に塗りつぶされている絵から、私はそう感じずにはいられなかった。
悲しいが悪意のようなものが感じられる。
そして、彼は1984年頃にはもう、自分自身でバスキアを演じた絵を描いていたと思う。
愛を持って言いたいのだが、彼は自分の天才性を過信してしまったのだ。
いつの時代の天才の誰もがそうであった様に。
1987年。アンディ・ウォーホールが死んでからの絵は完全に悲しい。
「俺はバスキアだ、俺はバスキアだ!」と叫んでいる作品が多い。
けれど、その自分をもあざ笑っているのは
大冠をかぶった裸の王様に見て取れる、絵を描いているところにあると思う。
子どもの様にむじゃきに駆け抜けた彼の人生に、精一杯の生き様に
いつも問いかけられている様な気がするのだ。
彼より長く生きてしまった、私には、もう。彼の絵をなぞるしか出来ないけれど。
文字は文字として成立しない、彼の哲学が垣間見える偉大な本。
オバマ大統領が生まれた、今。
もう1度、自分が黒人である事とも戦い続けた彼のDNAと旅をしてみませんか?
◎過去書評にも気軽にコメント下さいませ。一冊の本について話が交わせる事を嬉しく思います◎
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COMMENT
バスキアの事は詳しくは知りませんが、以前デザインを職としていた頃にデザイナー仲間から紹介されたことがあります。
ピカソ的なイメージで捉えていましたが、スプレーア−トの真髄を観たくなりました。
ご訪問頂きありがとうございます+.゜(n_n人)゜+.゜
コメント嬉しく思います◎
日比野克彦さんと同郷なんですね。
日比野さんのバスキアに対する解説が
とっても情熱的で、良くて。
素敵な方なんだろうな、と思っていましたら、こんなご縁が!
そうなんですね、私も親しみを覚えてしまいました。
風小僧さんはデザイナーもしていたんですね。
いつも美しい捉え方で世の中を見ている方だと
思っていましたがセンスの秘密が分かった様です。
是非、お手に取られて見て下さい。
バスキアはそのまま見たまま、その感情が伝わってくる。
そんなアーティストだと、私は思います。






