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【葉桜の日】 鷺沢萠

葉桜の日 (新潮文庫)葉桜の日 (新潮文庫)
(1993/10)
鷺沢 萠

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2004年に、突然この世から居なくなってしまった作家、鷺沢萠。
彼女の書く小説には、何処となく居心地悪そうで、自分と世界との距離の取り方に悩んでる、
そんな不器用で心優しい人が多く登場して来て好きだった。

彼女の作品を初めて知ったのは学生の頃。試験勉強の合間に眠気覚ましの為につけた
ラジオから聴こえて来たラジオドラマが、この本の中に収録されている

【果実の舟を川に流して】だった。主人公ケンケンは家庭の事情から大学を中退し自分探しの旅へ。

帰国後プラプラしていた所を、パパイヤボートと言うバーのニューハーフのママさんに拾われ
働き始める。国籍も年齢もバラバラな常連の面々。夜な夜な繰り広げられる人間模様。
見続ける内に冷めていたケンケンも徐々に変わり出す。

偶然店に入って来た学生時代の仲間と再会してしまった事により、
過去の自分を遥か遠い昔に感じているのに気付いたり。クライマックス、店界隈の人間たちには、
伝説の男として語られていたジロさんの登場と、それによって語られるママの意外な過去。
二人の男の間に存在する友情と絆の強さが、とにかく切なかった。

【葉桜の日】と共通して描かれているのは、現在を生きようとする時どんな風に
過去と向き合えば良いのか。人は何を心の支えとして日々を生きているのか、という点。
人生に迷う時にオススメの一冊です。

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テーマ : オススメ本
ジャンル : 小説・文学

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≪O型・おひつじ座≫≪1979・3・26生まれ≫≪持病・バセドウ氏病≫

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福岡県在住・紅茶と猫と読書・イラスト描くこと・文章・詩を書くのが好きです☆

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