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【のんのんばあとオレ】 水木しげる

のんのんばあとオレ (ちくま文庫)のんのんばあとオレ (ちくま文庫)
(1990/08)
水木 しげる

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生命力に満ち充ちていて、読むと、お腹の底から愉快な気分が沸き出して来る、素敵な本です。
この世もあの世も、生も死も、自然に、生活の中に存在していた時代。

未だ幼く、自分を【ゲゲ】と呼んでいた頃の水木サンに『天井なめ』『海坊主』『サザエオニ』など、
妖怪についてアレやコレやを教えてくれた不可思議なお婆さん【のんのんばあ】。

特に印象深かったのが、『狐の嫁入りもなにも、この辺りに狐なんているのか?』という問いに、
真夜中、『狐が鳴いとる!』と、揺り起こして鳴き声を聞かせてくれたエピソード。

この様に、目には見えなくても世界は神秘に溢れている、
と納得させてくれるのが良いなぁと思いました。後の水木マンガの特徴でもある、

おおらかな視点のルーツになっているのでしょうね。
他にも、好奇心旺盛で、次々に様々な遊びを考えたり、ガキ大将を目指して奮戦したりと、

読書中、ハラハラドキドキし放しの面白さを感じられました!
物語中盤、【のんのんばあ】の亡くなる場面の冷静な描写、現在の水木サンが、

【のんのんばあ】を思う穏やかな気持ち、その両方を味わってみて下さい。
優しくて柔らかな気持ちになれる本です。

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【総員玉砕せよ!】 水木しげる

総員玉砕せよ! (講談社文庫)総員玉砕せよ! (講談社文庫)
(1995/06)
水木 しげる

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終戦してから64年となる、今日8月15日。
久しぶりに、この本を再読し、戦争が起きた時に、軍人ではない、

我々一般人が果してどのような目にあうのかを再確認して、改めて戦争の持つ悲惨さと、
極限状態における人間の醜さ、愚かしさ、について考えた。

作者・水木しげるは、自身を投影した主人公である、初年兵丸山の、
軍隊での日常を極めて冷静に、淡々と描いて行く。

故国を遠く遠く離れた、南方の密林の中に陣地として建てられたあばら家。
そこには、食糧補給に出かけた際、ワニに食われて死ぬ者、空腹の体を雨に濡らし、

マラリアによる高熱で命を落とす者。死の臭いが充満している。
けれど、そんな死んでいった者の亡骸を埋葬したくとも、ぐずぐずしていると、

いつ圧倒的な兵力差を誇る敵から蜂の巣にされるか、予測が付かない。
『名誉の戦死』からは程遠い、惨めで悲しい死体が転がるだけだ。

その為か、初年兵たちは、何かというと理不尽なビンタの雨を降らせる上等兵の虐めにも負けず、
こっそりと自分用バナナを蓄えてみたりして、必死に生き延びようとする。

日本本土から遥か彼方の南方の島で、兵士逹が話し合う。
『小隊長どの、内地は毎日爆撃されてるって話じゃないですか』『う~ん』

『かんじんの内地がめちゃくちゃにやられてたら、一体我々は、
なにしにこんなところで戦うのでしょうか。』『そいつぁ、わしにもわからんなぁ』

ここの場面の静かな描写に、痛烈な戦争批判と戦争の正体が描かれてあるような気がした。
『お国の為』『国を守る礎となる為』と言われ、祖国を送りだされ兵士逹の胸の中には、

果して、どのような思いがあった事だろうか。
食糧も弾薬も底を尽く中で、最後の最後、ゲリラ戦で生き延びるのを善しとしなかった軍司令部。

僅か五百人の兵士で二万の軍勢と戦った、楠木正成の不屈の精神に見習え!と
無謀な『精神論』を打つくらいの冷静さしか持たず、冷徹に部隊総員に玉砕を命じた上で、

自分だけは安全な作戦本部に逃げ帰ろうとする…。
命懸けで上層部にかけ合う軍医や、玉砕寸前に、

兵士全員が涙ながらに唄う『女郎の歌』が胸に
迫ります。戦争体験者が年々他界される今だからこそ、

戦争の実態を知る資料として読んでもらいたい、価値ある一冊です!!

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【本日の水木サン―思わず心がゆるむ名言366日】 水木しげる

本日の水木サン―思わず心がゆるむ名言366日本日の水木サン―思わず心がゆるむ名言366日
(2005/12)
水木 しげる

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【ゲゲゲの鬼太郎】の産みの親として知られる漫画家水木しげるさん。
自らを【水木サン】と呼び86才を迎える現在も元気そのもの。

この本は、そんな風に超然として生きる水木サンの放つ名言を、
一年通して何時でも(閏年の時でも!)楽しめるようにと編まれたもの。

【はじめに】と題された挨拶からして、『八十歳をすぎるとなんでも平気な感じになってくる。
<中略>いま、ボケも手伝って至福の状態にあるわけだ。アーメン』とは、全く凄まじい!!

毒気を抜かれると言うか、人を喰った態度に笑いが吹き出してしまう。ひょっとしたら水木サン。
人間の外殻が溶けて妖怪や仙人の域に到達し始めて居るのではなかろうか!?

集められた名言で浮かび上がって来る水木サンの半生。

戦争中、所属部隊が全滅したり、自らも爆弾によって片腕吹き飛ばされたりしているけれど、
生きている。大地に存在を愛されてるんだろうなぁ。

語られている内容も。妖怪や死生観。
宇宙や宗教論。漫画について。等など幅広く、奥深い。

が、水木さんの語り口は至ってシンプル、力強く分かりやすいのだ。

『妖怪というのはね、くだらんものを一生懸命見る努力をして、
見えないものを無理矢理見るということなんです。』

『人間はいろんなものを食べますが、死ねば大地に食べられるわけですよ。』ってな具合に。
是非、触れて震えて欲しい本。お気に入りの言葉、きっと見つかると思います。

胸を張ってオススメしたい名作です!!

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Author:花房雨
藤長聖子です。

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【藤長聖子のプロフィール】

≪O型・おひつじ座≫≪1979・3・26生まれ≫≪持病・バセドウ氏病≫

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作家:よしもとばなな・吉本隆明・田口ランディ・西原理恵子・角田光代・山崎ナオコーラ 音楽:THE BLUE HEARTS・大貫妙子・松任谷由実・池田綾子・S.E.N.S 画家:デナリ・ダリ・シャガール・バスキア 映画:アマデウス・サイダーハウス・ルール・ハリーとトント・めがね・ビリー・ワイルダー 落語:立川談春

福岡県在住・紅茶と猫と読書・イラスト描くこと・文章・詩を書くのが好きです☆

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