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【DIVE!!(4) コンクリートドラゴン】 森絵都

DIVE!!(4) コンクリートドラゴンDIVE!!(4) コンクリートドラゴン
(2002/08/08)
森 絵都

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ダイビング競技に青春の全てをかけた少年達の熱い夏も、遂にクライマックス。
4部作の最終巻まで辿り着いた。この4作品目で競技の全ての決着が着く。

果たして600点越えを成し遂げて五輪代表選手へと選ばれるのは、
要一、知季、飛沫、3名の天才ダイバーの内、誰になるのだろうか。

10mの飛び込み台、飛翔から入水まで、僅か1・4秒の競技タイム。
刹那とも言える一瞬に全てを凝縮して飛んで行く選手達。予選・決勝を通じ目まぐるしく変動する順位。

要一・知季・飛沫の順位も普段の順位からは考えられない結果になってしまったりする。
些細な要因でも演技内容に影響が出る競技なのだ。

しかも、それに付けて加えてコーチとして辣腕を奮ってきた、
麻木夏陽子の唐突なアメリカ帰国の噂が飛び交ったりする物だから…。

選手とは言え、彼らは少年だ。精神的に平静を保てる訳がないのである。
けれど時間は待ってくれる訳もない、淡々と競技会は進められていき順位もまた変動し続ける。

残酷な程ハッキリと。それにしても、各人の心理状況と試合状況の両方が、
丹念に描かかれているので、読み手も安心して物語世界に没頭出来るのが面白い。

要一には天才ならではの葛藤が、飛沫には飛沫の人生を左右する程の事情が、
最年少の知季にも、年齢を乗り越えて大舞台へと挑む挑戦者としての重圧が、それぞれあるのだ。

なので白熱する試合の盛り上がりと共に眼前を高く飛び込んで行く3選手の姿がクッキリと見えて来て、
こちらの予想を遥かに越えた最終飛び込みには自然と手を叩かずに居られなかった。

間違いなく傑作です!この夏休み4部作まとめ読みで、
DIVE!!の果てない世界を体感されてみては如何でしょうか?

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【DIVE!!(3) SSスペシャル’99】 森絵都

DIVE!!(3) SSスペシャル’99DIVE!!(3) SSスペシャル’99
(2001/07/18)
森 絵都

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飛び込みに青春を懸けた少年達の物語4部作も後半戦に。
冒頭から水面下で蠢く大人達の思惑や駆け引きに振り回される少年達。

選考会を前に内々で、決定される五輪代表選手。選出されたものの何処か納得の行かない天才富士谷要一。
原因不明のスランプに陥り練習をズル休みします。が、変わらず彼を目標に虎視眈々と

己の技に磨きを掛け続ける、もう1人の天才、中2の坂井知季。彼らとダイブする舞台に立つため、
津軽の海から戻って来た野生のダイバー沖津飛沫。この3名のタイプの異なる天才ダイバー達には既に、

次なるステージでの戦いの火蓋が切って落とされています。その勝負を誰の思惑にも左右されない、
純粋で真剣な物へと変革する為に日水連本部へと乗り込む要一。そこで要一を待っていたのは

『メダルの為なら自分の魂を捧げても良い』易々と言ってのける事の出来る老獪な会長だった…。
巨大な意志と権力を持った怪物相手に思いの丈をただひたすらぶつけていく要一。

ひた向きな少年の言葉は、事態をどんな風に動かして行く事になるのか。
ここら辺の描写は手に汗を握る展開の連続です。いくら天才と言えど、そこには数百、

数千日に及ぶ、たゆまぬ練習の積み重ねがあった訳で。天才だからこそ、
今までの実績や成果を基に割り当てられた、安全パイとしとの代表の座なんかは要らない。

試合の度、熱く胸をたぎらせていたい、と口下手でも精一杯訴えます。
この駆け引きの場面はシリーズを追い掛け続け、各選手たちの頑張りを思い起こしつつ、

『ガンバレ!』と応援したくなりました。そして、遂に新たな代表選考会の条件が出されます!
もちろん格段に厳しくなる条件。3人のダイバー達を取り巻く環境も大きく動き始めますが

選手間の飛び込み競技を通しての絆もより一層強く深くなっていくのは、
自然かつ当然な訳で。最終巻を読むのが今から楽しみです!!

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【DIVE!!〈2〉スワンダイブ】 森絵都

DIVE!!〈2〉スワンダイブDIVE!!〈2〉スワンダイブ
(2000/12)
森 絵都

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第1作目では、ダイビング・クラブで、通常行われている練習風景や、
各練習生の紹介に大半のページを割いていた作品も、2作目となると、

主要ダイバー3人に焦点が絞られて行きます。総合コーチを父に持つ、
サラブレッドで天才肌の高校生要一。中学生ながら【ダイヤモンドアイズ】と呼ばれる、

驚異的な動体視力に磨きを掛け高難度の技【前宙返り3回半抱え型】の習得に成功した
知季(ともき)。そして最後に、津軽の荒海に、ダイブすることにのみ興味を持っていた

高2の沖津飛沫。彼だけは、自分の意志で飛び込み競技を選んだ訳ではなく、
敏腕コーチ麻木夏陽子(あさきかよこ)との、特別な契約によって、

練習及び大会への参加を義務づけられている。そもそも飛沫は何故、今まで、
飛び込み台からプールへではなく、断崖絶壁から津軽の海を目掛け、

飛び込まなければならなかったのだろうか!?。そんな謎や疑問が
少しずつ、少しずつ氷解する様子を読むのが、2巻最大の魅力だと思う。

他にも惹き付けられる理由として、飛び込み競技で披露される美がある。
ダイバーの発揮する美とは、指先一本から爪先に至るまで、強い意思の力で、

己を抑制出来た者のみが持つ事を、許されるのだ。
1巻で知季に、2巻で飛沫に、当てられたスポットライト。

だが、現在まで実力的にオリンピック候補の位置に1番近い
天才・要一がメインの話は未だされていない。第3巻も楽しみだ!

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【DIVE!!〈1〉前宙返り3回半抱え型】 森絵都

DIVE!!〈1〉前宙返り3回半抱え型DIVE!!〈1〉前宙返り3回半抱え型
(2000/04)
森 絵都

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小学生の頃1度だけ、通っていたスイミングスクールの屋外用飛び込み台に登ったことがある。
それも、競技に使用される10mのでなく、半分の5mの高さなのだが…。

圧倒的な恐怖感が襲って来て、手すりを必死に握りしめてるだけで精一杯だった。
それだけに、ダイビング選手の日々視ている世界が赤裸々に綴られた、

この本にはとても魅せられた。入水をしくじると容赦なく体を傷めつけてくる、水に対しての恐怖。
その反面、キチンと綺麗な入水が出来た時には、

水が自分を包み込んでくれる様な安心感と爽快感も得られるのだ。
10mもの高さから、時速60kmで飛ぶ、演技時間たったの、1.4秒の競技の為に、

黙々と練習に打ち込む、主人公で中学生の知季。けれど、大手スポーツ用品会社の、
先代社長の肝いりで創設された、ダイビング・クラブも主力選手と呼べるのは、

高校生の要一くらいなもので…。何時、廃部の危機に晒されるか知れたもんじゃない!。
そんな時、突如現れた謎の女性コーチ。彼女は

『あなた達の中から、選抜した選手をオリンピックに出場させる、それが、クラブ存続の条件。』
と宣言する。果たして彼女は何者なのか?そしてオリンピックへの秘策とは一体…!?。

中学生の知季たちの思春期ならではの妬みや友情の亀裂などの後、
一秒一瞬に己の全てを賭ける道を選択した知季の姿が切ないです。

第三のダイバーとして登場してくる、伝説のダイバーの孫沖津飛沫の野生味も加わって、
徐々に動きを見せ始めるストーリー。夏休み、部活の思い出がある人も、ない人も、

満足させられるだけの抜群な面白さをもった本です!

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【風に舞いあがるビニールシート】 森絵都

風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)
(2009/04/10)
森 絵都

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森絵都さんの作品には素敵な魔法が散りばめられている!
それ故に彼女の紡ぎ出す小説に児童文学も一般文芸も境はない。

只、人間の姿を様々な手法で描くので、
6つ収められている物語は質感も手触りも違う人間が書いたようにさえ思えるのだが。

作家の眼差しは、常に温かく優しい。人は誰も多かれ少なかれ生きていく途上で否応なしに、
どうしようもなく苦くて辛い体験をしてしまう生き物で。

本人の胸の何処かに、体験してしまった瞬間から停止したままのストップウォッチが転がっている。
森作品の、登場人物も皆不器用な己の欠落部分を感知している者ばかり。

そこに強いシンパシーを感じつつ1作品毎に時間を掛けて味わった。
精一杯それぞれの持ち場で生きる主人公たち。

周囲にいる人間たちと関わり続けながら少しずつ少しずつ、現実に流れる時間や速度を、
胸の内に取り込んで行く。フリーズしたままだった過去。

氷の世界から記憶を甦らせ、更に、次のステップを踏む勇気を振り絞る姿に感動したのです。
自分自身が暗闇から筆者の柔らかな手で、『グイッ!』と引っ張り上げられた風に感じられ、

読了後目に映る世界が違って見え始めたのです。直木賞受賞作の
【風に舞いあがるビニールシート】の、ビニールシートに込められた世界平和への深い祈り。

他に【守護神】。是非読書好きの方、特に思春期、喋り過ぎたり、
黙り過ぎたりした方に読んで欲しい一篇だし、宮本輝五木寛之の円熟を思わせる【鐘の音】や、

重松清浅田次郎のユーモア漂う、【ジェネレーションX】等読み応え満点!!
更に5月末からはNHKが吹石一恵主演でドラマ化も決定と来れば、注目して間違いはないでしょう♪

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【カラフル】 森絵都

カラフル (文春文庫 も 20-1)カラフル (文春文庫 も 20-1)
(2007/09/04)
森 絵都

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設定からして抜群に面白かった。魂だけの姿となって目覚めた主人公【ぼく】。
すると突然、奇妙な天使プラプラが目の前に現れ告げる。「おめでとうございます!
あなたの魂は再挑戦の権利を得ました」と。再挑戦?。

再挑戦試験とは、こっそり別人の肉体に入り込み、別人の人生を過ごして魂を磨く
【魂のホームステイ】なのだが。それなのに【ぼく】のダメっぷり、やる気のない感じが笑える。
まるで冴えない中学生・真くんがステイ先な事や、彼の家族に対して内心文句ばかり。

天使プラプラ相手に部屋で花札三昧。学校に復帰してからも、
真が以前どんな奴だったかなんて全然配慮せずに振る舞うから、周囲はもちろん戸惑う。

でも真の肉体に魂が馴染んで来た辺りから、色々とカラフルに状況が動く。
美術部活躍と2人の女の子。初めての友だちが出来たり、
身勝手なだけだと感じられていた真の家族とも付き合う内に、
本音の交換が出来るようになったり。そして・・・。死ぬ事、生きる事について。

ふとした瞬間イキナリ死にたくなったりする思春期だけに、
森さんの最終的に人生を肯定する描き方に大いに共感した。読後感の清々しい作品です。

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【アーモンド入りチョコレートのワルツ】 森絵都

アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫)アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫)
(2005/06/25)
森 絵都

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Library*Style【読書スタイル】の*kiraraさんの日記で紹介されていてタイトルに興味を覚え、
初めて手にした森絵都さんの短編集。なんで今まで読まずに来たのだろう!!それ位感動しました。

この気持ち忘れずに、ずっと持っていよう。大切な記憶の一つずつに、そっと。
微笑み掛けて来てくれる、優しさに溢れている森さんの文章。あの頃から今まで。
長い間知りたかった、確めたかった、思いや言葉が頁を捲る度飛び込んで来る。

1つ年上のお兄ちゃん章くんとの夏休みの日々を描いた【子供は眠る】。
そうなんだよ、年上って絶対だったからこそ眩しかったし反発したんだ!。
不眠症という秘密で知り合った、ぼくと藤谷【彼女のアリア】。うんうん。
互いの欠けてる所こそに惹かれるんだよね。そんな風に読み進んで行って、

【アーモンド入りチョコレートのワルツ】。<ワルツはわたしに教えてくれる。
何を忘れて、何をおぼえていればいいのか。何もかもすべてをおぼえているわけにはいかない。
楽しかったことをおぼえていなさい、とワルツは言う。大好きだった人たちのことをおぼえていなさい、とワルツはうたう。>目にした時、涙が止まりませんでした。

人間、いい事ばかりをおぼえている訳じゃない。
でも、森さんのようにキッパリとした覚悟で優しく言える人と出逢えるなら、
おぼえていることも素敵じゃないか、と。うん、これでいいのだ!!

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プロフィール

花房雨

Author:花房雨
藤長聖子です。

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【藤長聖子のプロフィール】

≪O型・おひつじ座≫≪1979・3・26生まれ≫≪持病・バセドウ氏病≫

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作家:よしもとばなな・吉本隆明・田口ランディ・西原理恵子・角田光代・山崎ナオコーラ 音楽:THE BLUE HEARTS・大貫妙子・松任谷由実・池田綾子・S.E.N.S 画家:デナリ・ダリ・シャガール・バスキア 映画:アマデウス・サイダーハウス・ルール・ハリーとトント・めがね・ビリー・ワイルダー 落語:立川談春

福岡県在住・紅茶と猫と読書・イラスト描くこと・文章・詩を書くのが好きです☆

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