スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

陽気なギャングは三つ数えろ 伊坂幸太郎



陽気なギャングシリーズ三作品目。

九年振りに出版されただけあって、彼らの銀行襲撃も、防犯カメラが至る所に設置されていたりして、
中々に難しくなって来ている様で。

今回はメンバーに不慮の怪我を負った人間が出て来てしまい、そこから四人組に危機が襲って来るって筋書きになっている。

それにしても、四人組が、それぞれ持っている特異体質が、今作品では、十二分に発揮されてるのが、内容に更なる充実を与えている様に感じた。

特に、常に冷静沈着で寡黙なリーダー成瀬と、口先三寸で世の中を渡り切って行く雄弁な響野の対比がていねいに描かれていたのにも好感が持てる。

シリーズ三作品目ともなると、彼らに接触してくる悪役もウンザリするほどの人間のカス野郎なので、
ギャング達が、如何に、悪党を痛快に爽快に倒すか
、ハラハラドキドキしながらページを繰った。

伊坂幸太郎作品ならではな、伏線の回収の仕方も、念入りに仕込まれていて、あ!と驚くこと請け合い
ます。

さぁ、ご唱和下さい『ロマンはどこだ』
スポンサーサイト

緊張感を抱いて走れ【モダンタイムス 特別版 (Morning NOVELS)】 伊坂幸太郎

モダンタイムス 特別版 (Morning NOVELS)モダンタイムス 特別版 (Morning NOVELS)
(2008/10/15)
伊坂 幸太郎

商品詳細を見る


この小説には色々なヴアージョンがあると伝え聞いた中から、
漫画雑誌コミックモーニング掲載時の挿し絵付き完全版を選んで読んだ。

毎週少しずつの連載が、都合56話に振り分けられていたので、
手に汗を握る急展開に継ぐ急展開をハラハラドキドキしながらも、

『今日はもうここまで』と敢えて自分の逸る気持ちを押さえたり、
次の展開等を予測しながらの読書を楽しんだ。挿し絵も、

タッチが鋭く内容の興奮を2割程増してくれたと思う。それにしても毎度、毎度、
この作家の放つ殺し文句には心臓を撃ち抜かれてしまう自分が居る。

今回も唐突に見知らぬ男から主人公が『勇気はあるか?』と問い質される、
非常に日常離れしたシチュエーションに置かれることで読み手である我々は、一気に、

ヒリヒリした空気の中へと叩き込まれてしまう筈だ。主人公である、
ごく平凡なシステムエンジニアの会社員、渡辺拓海が住み暮らすのは、徴兵制が復活している近未来。

この世の中は更にネットを中心とした高度情報化社会になっている。
なので、渡辺が身に降りかかる危機を回避するツールも携帯に送られてくる占いメールだったりする。

渡辺の、信じる者は救われる的な態度は最初、浮気を疑う妻が雇った拷問のプロから彼を救い出し、
その後も休むことなく押し寄せ続ける幾多の不可解な事態、膨らみまくりの深刻な問題から、

渡辺を守るのだから不思議で面白かった。しかし、まあ、謎が謎を呼び、最後には、
この国を陰で動かしているシステムと対決する所まで問題点を解析した

渡辺拓海は勇気の人だと読んでも良いのではなかろうか!?
プラス登場をする毎に役割を加速させていく渡辺の妻・佳代子は、

隠れたMVPと呼ぶにふさわしいと、断然そう思う。
この物語の重要人物が掲げていたピース=平和について国とは、個人とは、等と考えてしまう傑作だった。

国政選挙の近づいている今だからこそ読んで欲しい一冊です!!

◎過去書評にも気軽にコメント下さいませ。一冊の本について話が交わせる事を嬉しく思います◎

にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ読んで気に入って下さったら応援宜しくお願い致します!励みにして書き続けます。

【SNS 本カフェについて】親愛なる皆様へ
「本カフェ」は、本好きさんが集まるSNS
↑ご希望の方は『新規登録はこちら』をクリックし会員登録を行なって下さい。

テーマ : オススメ本
ジャンル : 小説・文学

【ゴールデンスランバー】 伊坂幸太郎 ~手に汗握る展開とは、まさにこんな作品にこそ相応しい!~

ゴールデンスランバーゴールデンスランバー
(2007/11/29)
伊坂 幸太郎

商品詳細を見る


存分に堪能致しました。全く脱帽です!この作品を読むに際し
伊坂作品の大ファンである知り合いのブロガーさんに、

自分なりに読みたい伊坂作品のタイプを考え伝えてみました。
第1.パンクやロックに対する熱い想いを持っている登場人物が出てくる
第2.重くても構わないのですが、なるたけ偏執的な後味の悪い事件が起こらない内容。

(それでも最後まで読ませる伊坂さんの力量は凄いですが、なんとなく現在は遠慮がちです)
第3.カタルシスを得られる。3つに共通する、『カラリ!』とした世界が描かれている作品を教えて下さいませ、と。

それならばコレです!そう即答頂いたのが本作品でした。単行本で500ページを越す大作は5部構成。
と、これがまぁ、面白いの何の!!小説の展開する余りにドラマチックな筋書きにヤられ、読み終わるのが、

結末を知るのが惜しく、それはもう、少しずつ、少しずつ、時間を掛けて読み進めて行きました。
舞台は仙台。地元出身金田総理の就任&凱旋パレードに沸く市街。大学時代の親友・森田森吾から、

数年振りの、勿論、社会人としては初の呼び出しを受けた主人公、青柳雅春。
以前と変わらず適当なファストフード店に入り駄弁るものの、森田は中々呼び出した理由を話題に上げない…。

そして移動した車の中でやっと、森田は『たぶん首相はパレード中に暗殺される。
おまえ、逃げろ。オズワルド(ケネディ大統領暗殺犯)にされるぞ』衝撃的な予言を口にする。

その言葉通り、首相は何者かによって殺され、暗殺犯の濡れ衣を着せられた、
青柳雅春の命懸けの逃走劇が始まる訳です。事件に絡めて、青柳雅春が過去や現在、

付き合いのあった人や、ちょっとした事で知り合いになった人が登場してくるんですが、
『森の声』が聞こえると言っては預言者めいた発言をする、親友森田森吾を初め、

青柳雅春の味方として登場して来る人物達は皆、とても魅力的です。中でも格好良かったのが、
物事の判断基準を『ロックかどうか?』に置いている職場の先輩の存在です。

青柳の最大の武器である『習慣と信頼』が、最も効果を発揮した人物だったように思います。
更に、別格に印象的な登場をしたのが、青柳雅春の父親です。かなり極端な人で、痴漢を見つける度、

相手に馬乗りになってボコボコに殴り付けたりするし、息子の書き初めにも無理やり
『痴漢は死ね』と書かせたりする程の正義漢です。そんな父親は徹頭徹尾、雅春を信頼し

『こっちはどうにかするから。雅春、ちゃっちゃと逃げろ』と息子の逃走を応援します。
この時、父として、自分の人生全てを賭けて、マスコミや、その向こうにいる、

世間という名の圧力と闘い抜いた青柳雅春の父親には、泣かされました。
仮に、自分の親族及び、周辺の人間が、何らかの大きな事件の犯人と断定された時

『いや、あいつはしていないよ、そんな事』と言えるかどうかを考えました。
そんな風に、自分と世間との関係を、真剣に考えた事がなかったので、

貴重な読書体験をさせてもらったと思っています。それにしても、
様々に張り巡らされた伏線が、実に意外な形で回収されていく物語の巧さ、

面白さは圧巻でした!!小説が最高潮に達した時の、スリリングさ、爽快極まりない感じに、
極上のカタルシスを得る事が出来ました。後半の為に前半部分が書かれているので、


一粒で二度美味しい!そんな読み方も楽しめます。ラスト1ページの震えと、
至福の読書時間をあなたにも。爽快な読後感の得られる小説が読みたい方にお薦め致します。

◎過去書評にも気軽にコメント下さいませ。一冊の本について話が交わせる事を嬉しく思います◎

にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ読んで気に入って下さったら応援宜しくお願い致します!励みにして書き続けます。

【SNS 本カフェについて】親愛なる皆様へ
「本カフェ」は、本好きさんが集まるSNS読了本、お譲りします!もOPEN!!!
↑ご希望の方は『新規登録』をクリックし会員登録を行なって下さい。

テーマ : オススメ本
ジャンル : 小説・文学

【チルドレン】 伊坂幸太郎

チルドレン (講談社文庫 (い111-1))チルドレン (講談社文庫 (い111-1))
(2007/05/15)
伊坂 幸太郎

商品詳細を見る


『奇跡を起こす!』。伊坂作品には必ず奇跡の力を信じている人物が登場してくる。

そこが好きだ。今回の作品では陣内。

『俺たちは奇跡を起こすんだ』と軽々と言ってのける彼もまた、他の作品の登場人物と同様に
音楽の力を信じ、言動や発想の根底にロックンロールが流れている。

強盗の人質になった時は、突拍子もない行動を取り
『立ち向かう』ことを止めないし、思い込みの強さを指摘されても

「『絶対』と言い切れることがひとつもないなんて、生きている意味がないだろ」と
屁理屈のような名言を放つ。端から見ると、迷惑な所もあるけれど

人から馬鹿馬鹿しいと思われる事にも真剣な姿がとてもカッコいい。
こうした常識を少し外れた所に奇跡は舞い降り、救いが訪れるのだと思う。

いつも事件に巻き込まれる盲目の永瀬が、自分を特別視しない陣内との会話や
推理合戦を心底楽しみながら問題解決したり。

文庫本に陣内が仕掛けたイタズラのお陰で少年が心を開き、
後輩家裁調査官武藤の事件が解決したり。

短編が繋がりを持ってるので長編としても楽しめるのも流石は伊坂さん。

繋がりと言えば、他の作品に出ていた人物や話題が
この作品に登場して来ていたりするそうなので、これから別の作品も読む楽しみが増えそうです。

◎過去書評にも気軽にコメント下さいませ。一冊の本について話が交わせる事を嬉しく思います◎

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへにほんブログ村 本ブログへ 
読んで気に入って頂けたら応援宜しくお願い致します!励みにして書き続けます。

テーマ : オススメ本
ジャンル : 小説・文学

【砂漠】 伊坂幸太郎

砂漠砂漠
(2005/12/10)
伊坂 幸太郎

商品詳細を見る


タイトルに惹かれ、初めて読んだ伊坂作品。読んで良かった、めちゃくちゃ面白かった!!
入学当初から大学1の美人と周囲に言われている物の片っ端から男子学生を振りまくる東堂、

「その気になれば砂漠に雪を降らすことだって出来るんですよ」を始め、
かなり極端な性格ではあるものの、ここぞ!と言う時の行動力と
味わい深い言葉を吐くのが持ち味の西嶋。不思議な能力で大活躍する女の子、南。

大学生活は周りを【社会という名の砂漠】に囲まれたオアシスで過ごしているようなもの的、
どこか冷めた発想をする北村。そしてムードメーカーでもある鳥井。

この5人が大学に入学してから、卒業するまでの4年を春夏秋冬に分けて物語は進んで行きます。
季節の中で、ボウリングに熱中したり、ボクサーの格好良さを知ったり、
バイト先での麻雀が盛り上がったり。と一見、何気ない学生生活を過ごしている様ですが、
四季それぞれに、ちょっとした事件発生。

その都度登場してくる脇役も曲者揃いだし(東堂母やバイト先の謎めいたおじさん等)、
心理描写や、台詞に名文句が散りばめられてるし。何より事件解決の仕方が爽快。
青春小説の傑作だと思います。

個人的にはパンクのアルバムを巡る西嶋と東堂の2人の恋が好きだったです。
砂漠に降る雪のようで。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ 読んで気に入って頂けたら応援宜しくお願い致します!励みにして書き続けます。

テーマ : オススメ本
ジャンル : 小説・文学

【アヒルと鴨のコインロッカー】 伊坂幸太郎

飛び切り風変わりで居て、何処か憎めない登場人物たちにより、
交互に展開される、現在と二年前の出来事。
アヒルと鴨の描く線が互いを呼び合い交わる時、明らかにされる謎。

冒頭とラストに出てくるボブ・ディランの2つの唄のチョイスのセンスの良さに詩的な美しさを感じた。
タイトルは言えないが、唄の内容が、この物語の結末に様々な意味を持たせているから。

読了後、まるでアメリカン・ニューシネマを見終わった時の様な、ざらついた青春の質感が残った。
震えた。正直に告白すると、最初の内。

独特の比喩表現や、交わされる会話、感情の描き出し方等々に至るまで、
癖がありまくりなので読み疲れ本を閉じようとした。

が、そうしようとする度に、絶妙なタイミングで動き始める物語を読まされる。
気づくと僕は、一種の中毒性を持つ伊坂さんの文章の虜になってしまって居た。

その辺りは好き嫌いは分かれるかもしれないが、これだけは間違いない、
あなたはきっと読み終えずには居られないはずだ。

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
(2006/12/21)
伊坂 幸太郎

商品詳細を見る

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ 読んで気に入って頂けたら応援宜しくお願い致します!励みにして書き続けます。

テーマ : オススメ本
ジャンル : 小説・文学

SNS「本カフェ」参加中!

ランキングに参加しています!

にほんブログ村 小説ブログ エッセイスト志望へ

プロフィール

花房雨

Author:花房雨
藤長聖子です。

皆様、お友達になって下さいね。お声かけてくれたら嬉しいです。
初めてこのブログを読まれる方は、こちらから読まれてくださいね。

【ラブ&シェアについて】親愛なる皆様へ

【藤長聖子のプロフィール】

≪O型・おひつじ座≫≪1979・3・26生まれ≫≪持病・バセドウ氏病≫

≪好きな人たち↓≫

作家:よしもとばなな・吉本隆明・田口ランディ・西原理恵子・角田光代・山崎ナオコーラ 音楽:THE BLUE HEARTS・大貫妙子・松任谷由実・池田綾子・S.E.N.S 画家:デナリ・ダリ・シャガール・バスキア 映画:アマデウス・サイダーハウス・ルール・ハリーとトント・めがね・ビリー・ワイルダー 落語:立川談春

福岡県在住・紅茶と猫と読書・イラスト描くこと・文章・詩を書くのが好きです☆

◎このブログ・私たちは著作権を放棄しておりません◎

イラスト等を使用されたい場合はメールにてご連絡下さいませ♪

love_heartgraffiti★yahoo.co.jp ★を@に変えてご連絡下さい。

※あきらかに当ブログと関係のないと思われるコメント・TBや『これはひどいなぁ』と行き過ぎを感じさせるコメント・TBは削除させて頂く場合があります。ご了承下さいませ。

メールお待ちしています☆

名前:
メール:
件名:
本文:

HEARTGRAFFITIのすべて

ご訪問ありがとう!

☆検索☆

ジーナフウガの一冊入魂レビュー

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。