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【武士道エイティーン】 誉田哲也

武士道エイティーン武士道エイティーン
(2009/07)
誉田 哲也

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予約の波を掻い潜り、ようやく借りられた、【武士道エイティーン】
このシリーズ三部作最終巻に当たる本巻も抜群の面白さだった!!

それにしても主人公の成長ぶりに驚かされた。シックスティーンの時は
『斬るか斬られるか、周りは皆敵と思え』と自分に言い聞かせていた香織が、今作、

エィティーンでは最上級生として自分の剣道をチームの為に活かす、
いわば活人剣を振るう迄に変化を遂げたのだから!!。変化という面では香織のライバル、

早苗も負けていない。入学当初、香織から『お気楽不動心』等と呼ばれた性格や言動の上に、
しっかりとした根が生えたというか。前作セブンティーンでスポーツとして安全に当てるだけの、

目先の勝負にだけ拘り続ける剣道を標榜していた、同級生黒岩怜奈と決闘を果たした事が大きいのだろう。
何と言うか風格まで漂わせているのだ。何処までも好対象な香織と早苗。

二人の最終目標であるインター杯での再試合、互いの剣道を確かめあう約束をしているのが、
青春らしくて爽快に感じられた。そして、この剣士二人に大きく関わって来た脇役にもズームを当てた、

見事なスピンオフ作品群四編も実に読み応えがあった。
『あぁ、なるほど、あの伏線はこういう感じで回収されていく訳なんだ』的な

若干ミステリーを感じさせた香織の師匠のエピソードには
本格ミステリー作家である筆者の実力が窺えた。剣道とミステリー、奥深い剣の道。

武士道とタイトルに付けられるだけあるなと感じた。運動競技の経験はないのだけれど、
こうして読んでみると、実際に会場に足を運び、生で試合を観戦したくなるから不思議だ。

武士道シリーズ、実に、実に素晴らしいシリーズだと思います。この夏、一気読みは如何でしょうか?

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【武士道セブンティーン】 誉田哲也 ~武士道の先に2人の少女が行き着いた境地とは~

武士道セブンティーン武士道セブンティーン
(2008/07)
誉田 哲也

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香織と早苗の2人が、それぞれの武士道探しをした1年を描いた前作【武士道シックスティーン】を引き継ぎ、
今作で2人は17才、高校2年生に進級した。冒頭、父親の仕事の都合で九州に引っ越す事になった早苗に、

『転校したら何処で剣道を続けるのか?』そう問い掛けて来る香織に
『転居先では剣道するのは止めて元々していた日本舞踊の教室でも探そうかな…』

なんて心にもない嘘をついてしまう。この部分には、香織と早苗の関係が単なる親友ではなくて、
剣を交えながら互いに互いを認め合った後、戦友で剣友になったという経緯が関係していると思うのだが

2人らしくて、とても良いエピソードだと感じた。そんな早苗だが九州の強豪校・福岡南高校に編入後は、
慣れない稽古内容に戸惑いつつ、なんとか自分の武士道を見付けようと模索する。

ところが!青天の霹靂とでもいうべきか、福岡南高で早苗の親友になったレナは、超のつく程合理的思考の持ち主。
武士道ではなく剣道を理論的に高め、それを究めた後、実践して行こうという女性剣士だったのだ。

福岡の剣士達に負けず劣らず、自分剣道、否、武士道に大きな変化があったのが香織だ。
宮本“新免”武蔵を心の師として仰ぎ、入学当初、周りは全て敵として捉え、

信ずる物は己が武士道のみだった彼女も、おおらかで、マイペースな早苗の剣や、周囲の先輩、
中等部の後輩とのやり取りを経て、知らず知らずの内に、自分の武士道を一回りも二回りも、

大きく成長させつつ2年生としての日々を送っている。早苗の不在を埋める様な、
無邪気な後輩田原さんの存在や、情けないけど何処か憎めない所のある、

清水くんなどの面倒を口では嫌がりながらも、何だかんだで相手のペースに乗せられてしまう
若干お人好しな部分が顔を覗かせるのにも好感が持てる。香織にせよ、早苗にせよ、

関わる人や環境などで変わって行くものなんだなぁ、と思春期ならではの戸惑いも含めた展開に大いに惹かれた。
試合面=武士道でも、『勝負に勝って試合に負けた』と感じられるように変化しているのも、

彼女の中に幅と広がりが出来て来ているように感じた。対照的に、
どちらかと言うと東松にいた時は香織の強烈な個性の中和剤的な面が強調されていた早苗に、

強豪校ならではの清濁併せ呑んだ様々な出来事が襲ってくるのだから、
本当に世の中どう転ぶか分かったもんじゃないのだ。2人の再会にしても、

それまでには互いに紆余曲折を経験せずにはいけなくなっている辺りに、
このシリーズの底知れない面白さの秘密があるように感じた。そして秘密の先にはもう1つ、

隠された因縁の対決も待ち構えているのだから、この作者誉田哲也さんの、
筆力には思わず兜を脱いでしまった程だ!。これ以上内容に触れると、

せっかくの伏線のネタバレになってしまいそうなのでこれ以上書きはしないが、
無心になって読みハマる、バツグンの面白さなのは保証致します。是非ともご一読下さいませ。

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【武士道シックスティーン】 誉田哲也 ~2人の女剣士の青春グラフィティ~

武士道シックスティーン武士道シックスティーン
(2007/07)
誉田 哲也

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これぞ青春!スカッとした気分になれます。
前々から色々な方々がブログにて絶賛されていたのを読んでいて、

『いつか読みたいな』と思っていた内の一冊。剣道を全く知らない僕の様な者にも、
一つずつキチンと、解説が為されているので、頭の中が混乱することもなく、

自然体で物語と向き合えるからとてもスムーズに、感情移入しやすくて良いんです。
場面毎ハラハラドキドキ、手に汗を掻きながら応援出来るのが、もう実に心地良くて!!

主人公は個性が対照的な2人。全中準優勝を成し遂げた、女性兵法者磯山香織。
けれども、彼女自身は自分の敗けを認めてはおらず、モヤモヤした想いを断ち切ろうと、

市の小さな剣道大会に参加する。そこで偶然と言うか、必然と言うか、後に好敵手となる、
甲本、いや西荻早苗と対戦し不覚にも面を打ち込まれてしまう。新免武蔵を心の師と仰ぎ、

斬るか斬られるかを自分の進む剣の道だと決めて突き進む香織は、早速、相手を見つけ出し、
雪辱を果たさん!と一念発起、敵国(早苗という敵の居る高校)に足を踏み入れる決心をする。

香織の言葉遣いや意識が、まるで侍であるのには、家庭事情、家族事情も関わってくるのだが、
ここまで一心不乱に己の剣の道だけに没頭出来る香織は羨ましくも思える。対して、

香織の好敵手として成長する早苗は、日舞から剣道へ転向した変わり種で
性格もおっとりした大和撫子なタイプ。剣に対しても、勝ち負けだけではない己の

精神鍛練との意識を持って取り組んでいる。
その為、強い相手から競り合いの末に一本奪ったかと思えば、

それほどでもない相手にアッサリ負けてしまったりする。正直、強いのか弱いのか、
計りかねる早苗の剣道に事あるごとに食って掛かる香織。

「あたしが、本気で負けたと思ったお前が、実は弱かったなんて……
あたし、そんなふうには、思いたくないんだ……」と本音を吐露してまで早苗に奮起を促します。

後、高校生ならではな不器用な友情の姿が強く印象に残ったのが、
香織が早苗に自分を呼び捨てで呼べよ!と命令口調で告げる所。自分の好敵手として、

早苗を見ているだけに何故だか苛ついている香織。いくらなんでも呼び捨てでは呼び難い早苗。
思春期独特の、照れや意地の張り方がなんとも面白いです。そんな風に、

不思議な友情関係を保ちながら、お互いに刺激を与え合う2人。曰く、早苗の
「お気楽不動心」剣道に反発を覚えつつも、彼女の「勝ち負けには拘らない。好きだからやる」姿勢に、

今まで自分が知らずにいた、まったく異なる種類の剣道が存在するって事を意識せざるを得なくなる。
その意識は次第に大きさを増していき、「私は何故剣の道に 生きようとしているのか?

勝ったからって、その先に何があるっていうのか?」突然の大スランプに陥ったりもする。
それでも結果的には友情のパワーで、見事に復活して来れる辺り、

剣道という武道の持つ底知れない魅力を感じました。
武道とは、決して独りぽっちでやるものではないんだなぁ、という点にも感動を覚えました…。

剣術が好き、兵法が好き、剣道が好き―――。
好敵手同士であると共に友達同士でもあるから辿り着いた境地。

彼女達のライバル関係は、更に進化しつつ、【武士道セブンティーン】へと続いて行きます。
それはまさしく、装丁の赤と白の栞の様に!!この小気味良さをあなたにも。大お薦め致します!

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花房雨

Author:花房雨
藤長聖子です。

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【藤長聖子のプロフィール】

≪O型・おひつじ座≫≪1979・3・26生まれ≫≪持病・バセドウ氏病≫

≪好きな人たち↓≫

作家:よしもとばなな・吉本隆明・田口ランディ・西原理恵子・角田光代・山崎ナオコーラ 音楽:THE BLUE HEARTS・大貫妙子・松任谷由実・池田綾子・S.E.N.S 画家:デナリ・ダリ・シャガール・バスキア 映画:アマデウス・サイダーハウス・ルール・ハリーとトント・めがね・ビリー・ワイルダー 落語:立川談春

福岡県在住・紅茶と猫と読書・イラスト描くこと・文章・詩を書くのが好きです☆

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