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【一瞬の風になれ 第三部】 佐藤多佳子 ~風を集めてランナーは光の中へ~

一瞬の風になれ 第三部 -ドン- (講談社文庫)一瞬の風になれ 第三部 -ドン- (講談社文庫)
(2009/07/15)
佐藤 多佳子

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いよいよ最終巻。物語もクライマックスへと加速して行く。
新二と連、互いに走る理由を確かめ合う場面が良い。『永遠のかけっこ』を楽しむために、

勝負を楽しむために、練習嫌いの天才、一ノ瀬連の胸のエンジンに火が点く。
親友だからこそ成り立つ、認め合い、競い合うライバル関係。タイトルの通りに、

2人の間に吹き始めた風が、とても清々しくて、読むのが心地良い。
それにしても、春高の陸上部って、素敵な場所で在り続けていて最高だと思う。

強さや速さばかり追い続けるのでなく、チーム一丸を何時も心掛けているからこそ、
こんなにも感情移入して読めるんだろうな。チーム力の向上によって、

リレーでの全国大会出場をも狙える迄になった春高にも、大物新人が入部してくる。
だが、この新入生鍵山義人は天才一ノ瀬連に憧れ、速さだけを追求し、

周りとの協調性を重視しない問題児だった。そんな鍵山に粘り強く接する、新二の部長としての責任感に、
陸上部での3年間で学び、吸収したものの大きさを感じて、改めて、

陸上素人だった新二の過ごした部活での歳月の尊さを感じた。
1年の時には、まともな競争相手とも思って貰えなかった、ライバル校、鷲谷高の仙波や高梨。

それが、2年になり少しずつ、3年になって確実に、
ライバルとして自然に認められる迄に変貌を遂げた新二の走り。

良い走りが出来た時、風や光を感じるという描写に、
スプリンターの身体が味わっている世界を疑似体験した様な感覚を覚えた。

前の年は県の決勝に残れたってだけで舞い上がってしまい、
結局は決勝の生み出す独特の圧力に押し潰されていた新二が、再び大舞台に上がるのを目標に、

緊張をも力に変えて行く姿には『いけ、いけーっ!』と檄を飛ばしたくなった。
天才ランナー連と努力家アスリートの新二の勝負の先には果してどんなゴールが待ち受けているのか?

そして、最高のチーム春高の4人が繋ぎ続けるバトンは、どんな風なリレーを繰り広げてくれるのか!?
ハラハラドキドキ、最後まで、手に汗握る展開の連続の青春小説。オススメします!!

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【一瞬の風になれ 第二部】 佐藤多佳子 ~成長と苦悩の間で~

一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ- (講談社文庫)一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ- (講談社文庫)
(2009/07/15)
佐藤 多佳子

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春が来た。冬場のトレーニングの期間を乗り越えて、またシーズンが始まる。
新二と連は2年生になり、当たり前だけど、先輩になり、後輩が出来た。

ますます良いチームになっていく春高の陸上部。そんな矢先、リレーで無理をした連が筋肉を傷めてしまう…。
いつも、どちらかと言えば、ちゃらんぽらんの連なのに、

何故か、周囲が怪我の治り具合を気にしようとも、
医者や顧問のみっちゃん先生が無理をするなと口を酸っぱくして忠告しても、聞く耳を持たず、

ムキになって練習を止めない。1つのレースごとに、バトンを繋ぐ仲間との絆が強まる。
一匹狼タイプだった連にも、変化が起きてるのが、何だか良いなと思った。

大会が終わり、長い間、新二や連を引っ張ってくれていた最上級生が引退する。
その時、部員全員で大泣きする春高陸上部に羨ましい気持ちを感じて、こちらも貰い泣きしそうになった。

先輩から部長を任される時に、新二が掛けられた言葉にも、こうグッと、胸に迫るものがあり、
感情移入しまくりだった。陸上競技の持つダイナミックな部分、

競技者のメンタル面が結果を左右する部分等の描写が、合わさって魅力的に書かれているので、
1年、2年と、新二達の成長を見守りながら読み進める内に、陸上が好きになり、

春高陸上部の私設応援団になった様な気までして来る。この巻では、新二の心身両面での成長や、
アスリートとしての苦悩に、スポットが当てられていて、実に読み応えがあった。

次は、いよいよ3年生。物語も、いよいよ佳境に向かう。
果たして、どんなクライマックスが待ち受けているのか?物凄く楽しみだ。

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【一瞬の風になれ 第一部】 佐藤多佳子 ~天才と未完の大器~

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ- (講談社文庫)一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ- (講談社文庫)
(2009/07/15)
佐藤 多佳子

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主人公である神谷新二は天才的なサッカー・プレーヤーである兄の健一に猛烈なコンプレックスがある。
だってとっくの昔に、自分は天才じゃないと、能力に限界が見えていたんだから。

それだけでも色々凹むのに、ガキの頃からのダチの一ノ瀬連は中二の時に、
陸上全国大会に出場経験のあるスプリンターだ。なのに、あっさり部活を辞めて、

現在はフラフラしている。あぁ、この出口のないやるせなさ分かるなぁ、
同じくスポーツ挫折経験者として、大いに新二に感情移入したのだった。そんな新二が、

サッカーを辞めて、自分の意志で受験した公立高校に、
同じく連も入学してたのは運命と言って良いだろう。体育の50メートル走で、連の走りも又、

兄と同じ天から貰った才能なんだ!と気付かされ勢いで
「自分も入るから、連も一緒に陸上やれよ、走れよ、走らなきゃ嘘だろ?」

的な言葉を口走ってしまう場面も、思い切り、うんうん、そうそう、と頷いた。
熱さも青臭さも含めて、作者の佐藤多佳子さんの書く高校生像の普遍性はとにかく凄い。

グングンと面白さがスピードを上げて行くので、実況放送を聴いているような臨場感が味わえる。
陸上素人の主人公・新二だから、陸上についてアレコレ覚えなきゃならない点も多くて、

リレー練習でのバトンパスの場面なんかは、『陸上って面白そう!』新二同様にドキドキ・ワクワクしたし。
後、部活には付き物の先輩後輩関係も1人、1人の個性が上手く描き分けられていて読んでて楽しい。

中でも、やたら占いやジンクスを気にする、通称『占いバカ』浦木先輩の存在には笑わせて貰った。
居たよなぁ、こんなトンチンカンなのに憎めない先輩…。物語は進み、

新二にとっては初めての試合の季節がやってくる。あくまでチームプレーを心掛ける、
生真面目な新二と、あくまでもマイペース極まりなく時には平気で

生意気な発言をしたりする天才肌の連との性格の違いが、
良い意味で今後のライバル関係へと発展して行きそうな気配。なんだけど、

そう簡単には行かないのが天才肌の特徴。やる気あるやら、ないのやら…。
果たして、今後の展開や如何に?

切れの良いリズムで、サクサクと読める抜群に面白い、小説は2部へ続きます。

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Author:花房雨
藤長聖子です。

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【藤長聖子のプロフィール】

≪O型・おひつじ座≫≪1979・3・26生まれ≫≪持病・バセドウ氏病≫

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作家:よしもとばなな・吉本隆明・田口ランディ・西原理恵子・角田光代・山崎ナオコーラ 音楽:THE BLUE HEARTS・大貫妙子・松任谷由実・池田綾子・S.E.N.S 画家:デナリ・ダリ・シャガール・バスキア 映画:アマデウス・サイダーハウス・ルール・ハリーとトント・めがね・ビリー・ワイルダー 落語:立川談春

福岡県在住・紅茶と猫と読書・イラスト描くこと・文章・詩を書くのが好きです☆

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