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【赤塚不二夫対談集 これでいいのだ。】 赤塚不二夫

赤塚不二夫対談集 これでいいのだ。 (MF文庫ダ・ヴィンチ)赤塚不二夫対談集 これでいいのだ。 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
(2008/12/20)
赤塚不二夫、タモリ、北野武、松本人志、立川談志、荒木経惟、ダニエル・カール、柳美里

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赤塚夫人真知子さんからの
『生きてる間に、赤塚らしい対談本を作ってもらえれば…』と言う要望で出来た本。

出版されて2年後に先生が病に倒れ、再び意識が戻る事なかったのを考えると、
よくぞ実現させてくれました!と賛辞の拍手を贈りたくなる。

対談相手もタモリ、柳美里、立川談志、北野武、ダニエル・カール、荒木経惟、松本人志。
実に豪華だ。更に、この面々と相対す為、赤塚先生のしていた準備が物凄い。

朝方病院に出向き、アルコール抜いた後、
開始2時間前にホテル入りし点滴打ち終えてから対談に臨む。

いざ話し始める。やはり、対人恐怖症を和らげる為飲まずに居られない。命懸けの滅茶苦茶。
常識をどんでん返し、ナンセンスなギャグで笑い飛ばす赤塚漫画を体現した生き方。

そんな赤塚不二夫との対話。

ゲストも皆、知らぬ間に破天荒な赤塚ペースに乗せられてか、
普段は決して話さないであろうエピソードや本音を吐露し始めるのだ。

タモリが語る、ビートたけし。

いろいろな上の世代からの否定をかい潜って同時代やってきたという戦友意識と、
自分に関係なかった伝統的なことを跳ね返して来た姿への敬意を感じているのが分かる。

これに対してたけしは、演芸系の自分たちにはない、
文化人色の強い笑いとして距離を置きつつ見ていたようなのだ。

大物2人に、ここまで核心を喋らすのが可能なのも、
生涯現役でギャグや笑いを追い続けた人ならではだと感じる。

他にも。荒木経惟にアラーキーの愛称を名付けた当時、
『赤塚!二十年後見てろよ。俺の写真が本物になるぞ』と言い返されたという。

天才同士意地を張り合った逸話。

松本人志のコントに出てきたダブル・ボケは、多少ならず『天才バカボン』の影響からだったとの告白。

神様手塚治虫は遅刻の言い訳にバレバレの嘘。
『大変だぁー、羽田で、飛行機が爆発した!』平気で騙る、愛すべき大ウソつきでもあったとの仰天暴露など。

読み応え満点、書き尽くせないほどの面白さ!!一冊を読み通してから冒頭の師弟対談を再読。

すると。早くも伝説と呼ばれているタモリさんの弔辞こそ、
人生を笑いに捧げた巨人・赤塚不二夫さんが最後に放ったギャグだったんだな、と思えます。

『これでいいのだ。』

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