スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【小さい“つ”が消えた日】 ステファノ・フォン ロー

小さい“つ”が消えた日小さい“つ”が消えた日
(2006/11)
ステファノ・フォン ロー

商品詳細を見る


表紙を開くと五十音村の住人のイラストが。
一つずつ文字には魂があって、それぞれ異なる個性を持っているのが分かります。

肝心の小さな“っ"が主人公のお話は、ある夏の夜、
人間界での仕事を終えた文字さんたちが集まり宴会を開いていた時に起きてしまった

不幸な出来事から始まります。(酔った勢いも加わったのでしょうが)
たちの悪いことにいつも自慢話ばかりしている“あ"さんが『文字で一番えらいのは俺だ』と

威張ったせいで、五十音銘々の日頃の不満が一挙に吹き出し、村は大混乱。
とうとう始末に負えなくなったとき、誰かが大声で叫んだ飛んでもない一言

『誰が一番えらいかはわからないけど、誰が一番えらくないかは知っているぞ。
それは小さい“っ"さ。だって、彼は音を出さないからな。そんなの文字でもなんでもないさ』

“っ"の胸は痛み続け、ふとんの中で横になっても、あまりの悲しみに眠ることができません。
一晩中悩み続け夜明け前ついに一通の置き手紙を残して、家を出てしまいます。

小さい“っ"が村から姿を消した翌日から、世の中に大変な事態が発生してしまうだなんて、
想像もつかなかったんでしょうね。実際にすべての印刷物からだけでなく、

人の会話からも完全に消えてしまった小さい“っ"。彼がいなくなったために、
文章や会話の意味が変わり困り果てる多くの人々。

例えば依頼人からの真剣な相談を受けた弁護士。『あなたからOKがあれば、訴えますよ』と
応じたくとも“っ"が言えないばかりに、『あなたカラオケがあれば、歌えますよ』話にならない。

町にはコミュニケーションが取れないストレスから喧嘩や暴動を起こす人が増え、騒然。
まさか小さい“っ"がいなくなっただけでこんな風になってしまうだなんて!五十音村も大騒ぎ。

最初の内は、小さい“っ"が消えたのを無責任だと怒っていた大人たち。
ですが村一番の長老“こ"さんから、あの夜小さい“っ"に心のないことを言った

おまえさんたちのほうが無責任だと叱られ、ようやく失踪中の小さい“っ“探索に乗り出します。
が、その頃小さい“っ"は思う存分日本中を 探検の真っ最中。

小さい“っ"はとても小さく、日本はとても大きいので、文字さんたちの徹夜での捜索も空しく
何日立っても見つけられない。くたくたに疲れはてた文字さんは一人、また一人と

仕事中居眠りを始め、人間が生活するのに困るほどに問題は大きくなって…。
『とうとう話すことをやめてしまう人』まで現れる始末。このままだと、

文字も日本語も消えてなくなってしまう…。一体どうすれば小さい“っ"を見つけられるのか!?。
そんな時、“こ"さんが提案した思いもよらないやり方での“小さい“っ"と連絡を取る方法とは!

五十音村の住人全員の団結力と、メッセージ内容。不器用な温かさに感動して涙が出ました!!
哲学的な命題をも含んだ深い味わいがある絵本の世界を楽しんで下さいね。

にほんブログ村 その他日記ブログ つれづれへ読んで気に入って下さったら応援宜しくお願い致します!励みにして書き続けます。
スポンサーサイト

テーマ : オススメ本
ジャンル : 小説・文学

【サンタクロースっているんでしょうか?】 東逸子

サンタクロースっているんでしょうか?サンタクロースっているんでしょうか?
(2000/11/27)
東 逸子

商品詳細を見る


クリスマスだからこそ読んで欲しい1冊です。
僕自身子どもの頃、この本を読んで本当に良かった。心から思うのです。

今から100年以上前、新聞社ニューヨーク・サンに届いた1通の手紙。

差出人は、8才の女の子ヴァージニア。相談の内容は、何時の時代も子どもたちを悩ませて来た

『サンタクロースっているんでしょうか?』
友達からサンタなんて居ない!と否定され、すっかり自信をなくした彼女。

サンの記者、フランシス・チャーチはヴィクトリアに向けて優しく語り掛けます。
『じつはね、ヴァージニア、サンタクロースはいるんだ。』と。更に彼は。

『だいじなことは、だれも見た人がいないってこと。<中略>でも、いないってしょうこもない。
世界でだれも見たことがない、見ることができないふしぎなことって、
ほんとうのところは、だれにもわからないんだ。』

と続け、目には見えないけれど、この世に確かに存在する物がある事について説明します。
安易な子ども騙しではなく、自分の言葉で丁寧に、丁寧に語る姿勢が素晴らしいです。

『世界には、どんな強い人でも、どんな強い人がたばになってかかっても、
こじあけることのできないカーテンみたいなものがあるんだ。むじゃきな心とか、詩をたのしむ心

愛とか、人を好きになる心だけが、そのカーテンをあけることができて、
ものすごくきれいでかっこいい世界を見たり、えがいたりすることができるんだ。』

想像力が創造して来たサンタクロースを初めとした世界を、否定するのは簡単です。
だけど時々はこんな風に潤いある考え方も取り入れたいな、そう感じます。

渇いた心の凝りが緩む1冊です!!

◎過去書評にも気軽にコメント下さいませ。一冊の本について話が交わせる事を嬉しく思います◎

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへにほんブログ村 本ブログへ
読んで気に入って頂けたら応援宜しくお願い致します!励みにして書き続けます。

テーマ : オススメ本
ジャンル : 小説・文学

絵本 【いろいろへんないろのはじまり】 アーノルド・ローベル

いろいろへんないろのはじまりいろいろへんないろのはじまり
(1975/01)
アーノルド・ローベル

商品詳細を見る


タイトル通り、いろいろな色と出逢える、とっても素敵な絵本。
昔、世界に色というものはありませんでした、と話の始まりは灰色。

見かねた魔法使い(ちょっぴり太めのチャーミングなオジサン。)が『どげんかせんとイカン!』。
壺かき混ぜ試行錯誤。甲斐あり生み出したしたのが、青色。最初は大歓迎されたのですが…。

人々から青色への苦情が来ます(苦情内容に、不思議な説得力あるのも面白いです。)
さぁ、困ったぞ次に造り出されたのが黄色。え、これもダメ!?。ならばと赤色。

人々、仕舞いには怒り出し魔法使いの家に押し寄せます。一つずつ壺から溢れ出す色。
混ざり合う色いろいろ。ラストの爽快さ。色彩のハーモニー。世界の美しさ実感出来ますし、
絵やイラストが好きな方には特にオススメの一冊です!!

強烈に影響を受けた僕は、カラーテレビが発明されるまで世界は白黒だったんだろう!と
独り信じてました。それ程に魅力ある絵本です。

◎過去書評にも気軽にコメント下さいませ。一冊の本について話が交わせる事を嬉しく思います◎

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ 読んで気に入って頂けたら応援宜しくお願い致します!励みにして書き続けます。

テーマ : オススメ本
ジャンル : 小説・文学

絵本 【だいふくもち】 田島征三

だいふくもち (こどものとも傑作集)だいふくもち (こどものとも傑作集)
(1977/04)
田島 征三

商品詳細を見る


子供の頃、記憶の始まり辺りで好きになった忘れられない昔話絵本。

作画の田島征三さんの強烈な絵柄は、文字を読めないチビ助の僕にも、
『なるほど、昔々って、こんな場所だったんだなぁ・・・』と理解が出来た。

お話を読んでもらえない時も、飽きずに日がな1日パラパラ頁を捲り続けられる程の絵。
肝心の内容も、方言バリバリ(多分、田島さんの故郷土佐言葉)で語られる、ごさくって男の一代記。

まるで家財道具を持たない、ごさく。見るからに怠け者の、この男が『だいふくもち』と出会い
成功を収め、遂には蔵持の大店主となるのだが・・・。

《こどものとも》傑作集の1冊に選ばれてる位、長い間愛されている絵本。
是非、体験してみてください!!。

尚、作者の田島さんは。その幼年期の体験が日本映画
絵の中の僕の村』のモデルにもなっています。こちらも、素晴らしい作品です。

◎過去書評にも気軽にコメント下さいませ。一冊の本について話が交わせる事を嬉しく思います◎

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ 読んで気に入って頂けたら応援宜しくお願い致します!励みにして書き続けます。

テーマ : オススメ本
ジャンル : 小説・文学

絵本 【さんまいのおふだ】 水沢謙一

さんまいのおふだ―新潟の昔話 (こどものとも傑作集 (69))さんまいのおふだ―新潟の昔話 (こどものとも傑作集 (69))
(1985/02)
水沢 謙一梶山 俊夫

商品詳細を見る


画の梶山俊夫さんの温かくユーモラスなタッチが、お話に彩を加えていて、とても大好きな1冊。

寺の小僧さんが如何にも頼りなさ気な表情なので、日が暮れたときの心細さに
一緒にドキドキしたのを覚えてます。それで、山中に都合よく出て来る家にはホッとしたり、
ストーリーを覚えてからは、『そ、その家に行っちゃだめだよう!』等と本気で心配したりもしてました。

昔話のお約束、おばばの登場。おばばの目つきたまらなく怪しくて、笑えます。
夜中に、この目付きの婆様が枕元に居て、なにやらブツブツ云ってたら、

便所に立て籠もりたくもなるよなぁ・・・。今、これを書いていて思い出したのですが、
それにしても、田舎の家の便所は、野外に在る事が多かったですよね。閑話休題。

あの深い深い和式の厠の穴。確かに、神様居そうですし、
実際この話の題名にもなっているお札くれたり実に頼りになります!!。

3色のお札が、どう使われるか、最大の見せ場だと思うんですが、
この時、僕に絵本を読んでくれていた祖母の読み方が恐ろしく、未だに思い出してビビリます。

昔話の絵本の力って、絶大ですね。この本、最後の締めが、痛快で素晴らしいので、
その辺りもオススメです。

◎過去書評にも気軽にコメント下さいませ。一冊の本について話が交わせる事を嬉しく思います◎

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ 読んで気に入って頂けたら応援宜しくお願い致します!励みにして書き続けます。

テーマ : オススメ本
ジャンル : 小説・文学

フウガの絵本日記 その3 【空とぶ船と世界一のばか】

空飛ぶ船を探す冒険の話。この旅で主人公が出会う人たちが何しろ全員魅力的で。

旅の初っ端で出会った神様のような老人のお告げを守り、無邪気に行動する主人公。
気付けば、空飛ぶ船は完成しているし、老人の言いつけ通り、
途中で出会った人たちを全員、空飛ぶ船に乗せてもやる。

又、この途中で出会う仲間も【世界中の物音が聞こえる=聞き耳】とか、
【一息で湖を飲み干してしまう=クジラ男】とか不思議な特技を持った超人ばかり。

こんな一見訳の分からない妖しげな連中を片っ端から船に乗せてあげて、
オマケに船上では、ウオッカで酒盛り(オイオイ、昼間だぞ!)始めるんだから、
中々のダメっぷり・・・。
そこら辺が【世界一のばか】と言われちゃう所なのかなぁ。
(本人悪気はないんでしょうけどね。)

でも、ね。空飛ぶ船持っていったのに肝心の王様怒らせちゃった。
「もう王女はやらん!!!」って。当たり前だよなぁ。

せっかくお触れどおり空飛ぶ船を献上しに来た1団が現れたかと思ったら、
乗ってるのが全員、どこの馬の骨とも分からぬ酔っ払いばかりなんじゃぁ。
そりゃ怒りますよ。で、王様は考えた。
「何とか、この連中を降参させて、マンマと船だけ手に入れるコトは出来ぬ物か!?」と。

主人公ばかむすこの運命は!?
いったいどうやって数々の危機を乗り切って王女さまとの結婚まで辿り着くのか!?
そのスリリングなやり取りを是非読んで下さい!

『神さまはむじゃきな人間がお好きだ。さいごには何もかもむじゃきな人間によいようにして下さる』
って事がよく分かって「スカッ!」としますよ。


空とぶ船と世界一のばか―ロシアのむかしばなし (大型絵本)空とぶ船と世界一のばか―ロシアのむかしばなし (大型絵本)
(1986/12)
アーサー・ランサムユリー・シュルヴィッツ

商品詳細を見る

テーマ : 絵本
ジャンル : 本・雑誌

フウガの【今こそ絵本を!】第二冊:ふってきました  

もとしたいずみ:文    石井聖岳:絵

絵の石井聖岳さんの温かみある画風に惹かれ手に取った1冊。
冒頭『いまにもふってきそうなそらです』。

ところが!次から次に『ふってくる』のは・・・。
なんの違和感もなく空から来るアレやコレ。

絵と物語が実に気持ちのよいハーモニーを聴かせてくれるので、
読んでる内に、『ホントにふってくるかもしれない!』と思えてきたり。

それは、1日中空を見上げてた子供の頃。流れていく雲の、
1つ、1つに名前を付けてた時の気分に似ていて、
『うれしなつかし』とでも言うような体験でした。 

オススメです!!!


ふってきました (講談社の創作絵本)ふってきました (講談社の創作絵本)
(2007/02/01)
もとした いづみ

商品詳細を見る

テーマ : 絵本
ジャンル : 本・雑誌

フウガの【今こそ絵本を!】第一冊・モチモチの木

こどもの頃に大好きだった絵本。を、図書館で発見。
あの迫力に満ち満ちた、だけれども、不思議な温かみも漂う絵柄に、あれこれ思い出す。
そこで、帰り道に早速購入。三十路も半ばを折り返した現在の自分が改めて読んだら、
果たして【何を感じるだろう】、と。

感想、「やっぱり凄いわ、この絵本!」。

豆太と、じさま。強くて太い絆。アノ夜を通過した豆太に、じさまが言う。
「じぶんで、じぶんを。よわむしだなんておもうな。にんげん、やさしさ、さえあれば、
やらなきゃならねぇことは、きっとやるもんだ。それをみて、たにんが、びっくらするわけよ。ハハハ。」 
素直に、心に染みました。じさま、ありがとう!!!
(今回知ったんですが、じさま、64歳だったんですね。
その年齢に成った時少しは含蓄の在る事が言えるよう、 歳を重ねて行こうと思います。) 

初めて読む、お子さんにも再読する僕らにも。

自信を持ってお勧め出来る絵本です!




モチモチの木 (創作絵本 6)モチモチの木 (創作絵本 6)
(1971/11)
斎藤 隆介

商品詳細を見る

SNS「本カフェ」参加中!

ランキングに参加しています!

にほんブログ村 小説ブログ エッセイスト志望へ

プロフィール

花房雨

Author:花房雨
藤長聖子です。

皆様、お友達になって下さいね。お声かけてくれたら嬉しいです。
初めてこのブログを読まれる方は、こちらから読まれてくださいね。

【ラブ&シェアについて】親愛なる皆様へ

【藤長聖子のプロフィール】

≪O型・おひつじ座≫≪1979・3・26生まれ≫≪持病・バセドウ氏病≫

≪好きな人たち↓≫

作家:よしもとばなな・吉本隆明・田口ランディ・西原理恵子・角田光代・山崎ナオコーラ 音楽:THE BLUE HEARTS・大貫妙子・松任谷由実・池田綾子・S.E.N.S 画家:デナリ・ダリ・シャガール・バスキア 映画:アマデウス・サイダーハウス・ルール・ハリーとトント・めがね・ビリー・ワイルダー 落語:立川談春

福岡県在住・紅茶と猫と読書・イラスト描くこと・文章・詩を書くのが好きです☆

◎このブログ・私たちは著作権を放棄しておりません◎

イラスト等を使用されたい場合はメールにてご連絡下さいませ♪

love_heartgraffiti★yahoo.co.jp ★を@に変えてご連絡下さい。

※あきらかに当ブログと関係のないと思われるコメント・TBや『これはひどいなぁ』と行き過ぎを感じさせるコメント・TBは削除させて頂く場合があります。ご了承下さいませ。

メールお待ちしています☆

名前:
メール:
件名:
本文:

HEARTGRAFFITIのすべて

ご訪問ありがとう!

☆検索☆

ジーナフウガの一冊入魂レビュー

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。