スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【卵のふわふわ】 宇江佐真理

卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫)卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫)
(2007/07/14)
宇江佐 真理

商品詳細を見る


時代小説が苦手な人にこそ読んで欲しい、胸がジンと熱くなる傑作です。

かつてテレビで人気を博した時代劇と同様、江戸の町に生きる人々の日々の暮らしが、
人情味たっぷりに描き出されて行きます。

主人公のぶは奉行所の役人、椙田(すぎた)正一郎の妻。
少女時代から密かに慕い続けていた人の所に嫁ぐ夢を叶えました。

さぞや、幸せな夫婦生活を過ごしているのだろう、と思いきや…。

正一郎は将来を約束した女性から、結婚直前で余りに手酷い裏切りを受けて以来、
女性を信じる事が出来なくなっていて。嫁の言動に絶えず難癖付けてばかり。

のぶは二度の流産から来る負い目があり、じっと耐えて居ます。しかし、ある日の晩飯の食卓。
偏食の激しい事を嫌った正一郎から、のぶは『ものを喰らうのがいやなら死ね』とまで罵られ、

その夜を境に夫婦間の溝は加速度的に深まって行くのです。

そんな嫁のぶを心底大切にし可愛がる舅の忠右衛門。
堅物の伜とは正反対で、江戸市中の裏も表も知り尽くした奉行所の生きる伝説。

食道楽で粋な忠右衛門が教える『食の喜び』に触れた事が
結果としてのぶに様々な変化をもたらしていく。

話の伏線として登場して来る食べ物が、実に色々な状況を生み出していくのも面白かったです。
特に、表題作にもなっている【安堵卵のふわふわ】。

病に倒れた忠右衛門の為、料理に取り掛かろうとした、
のぶの所に現れた夫、正一郎の無骨で居て優しい感じ。ぽつぽつと、本音を吐露しあう二人。

そんなやり取りの後不意に、食という行為の持つ真実に気づくのぶ。

そこまでの道のりが丁寧に描かれているので、その後の話で、
この不器用な夫婦が果たしてどうなってしまうのか気になり、夢中になって読み終えました。

奉行所の事件に思わぬ所で食べ物が関係して来たり、
ラスト付近で明かされる忠右衛門夫妻の伝説の謎があったり。

内容的にも、年末年始の時期に読むのに丁度良いと思います。
江戸の風情を存分に味わって下さいませ!!

◎過去書評にも気軽にコメント下さいませ。一冊の本について話が交わせる事を嬉しく思います◎

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへにほんブログ村 本ブログへ
読んで気に入って頂けたら応援宜しくお願い致します!励みにして書き続けます。
スポンサーサイト

テーマ : オススメ本
ジャンル : 小説・文学

SNS「本カフェ」参加中!

ランキングに参加しています!

にほんブログ村 小説ブログ エッセイスト志望へ

プロフィール

花房雨

Author:花房雨
藤長聖子です。

皆様、お友達になって下さいね。お声かけてくれたら嬉しいです。
初めてこのブログを読まれる方は、こちらから読まれてくださいね。

【ラブ&シェアについて】親愛なる皆様へ

【藤長聖子のプロフィール】

≪O型・おひつじ座≫≪1979・3・26生まれ≫≪持病・バセドウ氏病≫

≪好きな人たち↓≫

作家:よしもとばなな・吉本隆明・田口ランディ・西原理恵子・角田光代・山崎ナオコーラ 音楽:THE BLUE HEARTS・大貫妙子・松任谷由実・池田綾子・S.E.N.S 画家:デナリ・ダリ・シャガール・バスキア 映画:アマデウス・サイダーハウス・ルール・ハリーとトント・めがね・ビリー・ワイルダー 落語:立川談春

福岡県在住・紅茶と猫と読書・イラスト描くこと・文章・詩を書くのが好きです☆

◎このブログ・私たちは著作権を放棄しておりません◎

イラスト等を使用されたい場合はメールにてご連絡下さいませ♪

love_heartgraffiti★yahoo.co.jp ★を@に変えてご連絡下さい。

※あきらかに当ブログと関係のないと思われるコメント・TBや『これはひどいなぁ』と行き過ぎを感じさせるコメント・TBは削除させて頂く場合があります。ご了承下さいませ。

メールお待ちしています☆

名前:
メール:
件名:
本文:

HEARTGRAFFITIのすべて

ご訪問ありがとう!

☆検索☆

ジーナフウガの一冊入魂レビュー

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。