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【テクノカットにDCブランド】 みうらじゅん

テクノカットにDCブランドテクノカットにDCブランド
(2010/04/15)
みうら じゅん

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青春の巨匠みうらじゅんさんが、80年代の時代の波をモロに浴びながらも、
必死に日々を乗りきっていく様子が描かれた、甘酸っぱくて、ほんのりビター風味の青春自伝。

冒頭、同伴喫茶では場馴れしてるかの様に装い大失敗し、
神様ボブ・ディランのコンサートにいった夜、念願の童貞喪失に、成功する場面が描かれている。

青くて切ない純情の空回り。いつも脳内にエンドレスで掛かるディランの歌には背中を押されたり、
逆に追い詰められたり。常に心に多くの葛藤を抱えながらも、1日中ダラダラと、

ファミコンのプレイに費やし、迫り来る日常からは目を逸らす日々の繰り返し。
それでもロックしているのか俺?を生きるテーマにしているので長髪は切ることが

出来ないままで時代の変化から大きく溝を開けられている。それだけならおとなしくて良いのだけれど、
美大のサブカル友達と連れ立って深夜の映画館へと潜り込み、

展示されていたゴジラのソフビ人形を2つ盗難して来る始末だし性質が悪く出来ている。
なんでこんなにダメダメな青春を赤裸々に綴っただけの文章が激しく胸を打つのだろうか?

特に、みうらさんが師匠と崇め、事務所に入り浸っていた糸井重里さんからの再三の
『おまえ、髪の毛、切れや』及び『それにおまえ、高円寺を出ろや』との忠告を聞けずに

ついつい高円寺の街をさ迷う【高円寺ゾンビ】な日々を送っていた時に、
糸井師匠から、愛想を尽かされ、破門されてしまう下りには、思わず自分の心臓もギュッと

締め付けられた様な気分になった。自分とは一体誰なのか?自分って一体何?
自問自答を何度となく繰り返しても答など出ない問いの重さに、いつの間にか、

自分探しではなく自分なくしの道を歩き出すみうらさん。
自分の人生は『青春ノイローゼ』だと言い切れる態度に潔さを覚えた。

ずっとコンプレックスを抱いていたロックにもバンドブームの時代、イカ天出場を果たした事で、
敬愛していたバンドのメンバーたちから祝福の電話を貰い、

ようやくコンプレックスを消す事が出来たと述べているし、特筆すべき点として、
自分の伝えたい事を渾身の力で描いたという傑作漫画『アイデン&ティティー 』においては、

初めて師匠糸井重里さんに『やればできるんじゃん』との賛辞の言葉を得ているのだ。
読んでいて思わず鳥肌が立った。『やったね、みうらさん!!』拍手を送りたい位感動した。

この作品には、悩みや不安、葛藤と言った物が『これでもか!』と詰まっている。
でも、内容の全てがみうらさんが実際に感じたであろう本音に溢れているので、不思議な説得力がある。

タイトルの『テクノカットにDCブランド』と言う通り、目に見える変化や、
成長ばかりが求められていた時代に、不器用ながらも真っ正直この上ない、

生き様で通して来た人だからこその魅力であろう。現在、
自分の生き方に迷っている人にこそ読んで欲しい傑作です!

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【アイデン&ティティ】 みうらじゅん

アイデン&ティティ―24歳/27歳 (角川文庫)アイデン&ティティ―24歳/27歳 (角川文庫)
(1997/11)
みうら じゅん

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ロックンロールという音楽が好きな人全てに読んで欲しい一冊。
ある寝苦しい夜、窓の外から聞こえて来たヘタクソなハーモニカ♪。

夜中にうるせ~な、誰だよ!?すると、旅人は言うんです。
『私の名前はボブ・ディラン。旅を続けてるんだ。今夜、泊めてくれないか?』ってね。

バンドでギターを弾いてる、主人公中島。
バンドはブームの波に乗って、メジャー・デビューは決まったけれど…。

俺は本当にこれでいいのか!?今やってる音楽が自分のやりたかった事なのか!?
ふと悩む瞬間がある訳です。その度毎に現れるディラン。静かに歌い掛けて来ます。

中島にしか聞こえない声や詞で。

それでも現実は裏腹で、甘い汁だって吸いたいから。ファンと火遊びしちゃ、虚しさを覚えて。
帰り道に立ち寄った、唯1人自分の理解者であると信じてる彼女の家。

『踊らされないようにしなさい、君は仮にもロック・ミュージシャンなんだから。』
浮気は見破られてます。まったくダメダメだなぁ、中島くん。

でも、理想と現実の間に揺れつつも、ロックやバンドを続けようと
必死に抵抗する中島くんの姿はカッコいいんです。

ボーカルがファンの子に刺されたり、
取材に来た記者が完全にこちらを馬鹿にした態度だったので喧嘩して、

挙げ句事務所をクビになったり。結構色々な目に合うけど、タフに乗り越えて行きます。
音楽に付きまとう光と闇。

心の葛藤などが、生々しく描かれているのは流石みうらじゅん!って感じです。

物語のクライマックスで、ジョンとヨーコの光に導かれた中島が
武道館のステージから彼女の姿を見つけるシーンに感動しました。

ロックや愛とは何か青いままストレートに問い掛けてくる傑作中の傑作です!!
田口トモロヲ監督での映画版もオススメです♪

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≪O型・おひつじ座≫≪1979・3・26生まれ≫≪持病・バセドウ氏病≫

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作家:よしもとばなな・吉本隆明・田口ランディ・西原理恵子・角田光代・山崎ナオコーラ 音楽:THE BLUE HEARTS・大貫妙子・松任谷由実・池田綾子・S.E.N.S 画家:デナリ・ダリ・シャガール・バスキア 映画:アマデウス・サイダーハウス・ルール・ハリーとトント・めがね・ビリー・ワイルダー 落語:立川談春

福岡県在住・紅茶と猫と読書・イラスト描くこと・文章・詩を書くのが好きです☆

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