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<title>HEART GRAFFITI</title>
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<description>ジーナ（絵描き）とフウガ（詩人）の２人がラブ＆シェアをテーマに日々の思いや考え・感動を書き綴っています。みなさまと一緒に楽しんでいけたらと思います！★当ブログ掲載の記事、写真、イラスト等の無断掲載・複製を禁止します★</description>
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<title>【圏外へ】　吉田篤弘</title>
<description> 圏外へ(2009/09/16)吉田 篤弘商品詳細を見る何しろ、とてつもなく素晴らしい物語なのである。面白い事、比類なしなのである。これ程までに面白い小説は、１人でも多くの読者に読まれて然るべきだと考えるのである。「で、ある」からして、俄然、「のである」にも、力が入ろうと言うものである。ダアレも知らない突き当たり、、それでも、いつ何時、誰かが壊れた写真機を持ち込むかも知れず、夜の夜中でも店を閉めたりしない。中古
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<![CDATA[ <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093862540/heartgraffiti-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41bFYqYXMoL._SL160_.jpg" alt="圏外へ" style="border:none;" /></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4093862540/heartgraffiti-22" target="_blank">圏外へ</a><br />(2009/09/16)<br />吉田 篤弘<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093862540/heartgraffiti-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table><br /><br />何しろ、とてつもなく素晴らしい物語なのである。面白い事、比類なしなのである。<br />これ程までに面白い小説は、１人でも多くの読者に読まれて然るべきだと考えるのである。<br /><br />「で、ある」からして、俄然、「のである」にも、力が入ろうと言うものである。<br />ダアレも知らない突き当たり、<内藤写真機店>、それでも、いつ何時、<br /><br />誰かが壊れた写真機を持ち込むかも知れず、夜の夜中でも店を閉めたりしない。<br />中古というよりチュウブル・レンズと読ませたくなる逸品が持ち込まれるやも判らないからである。<br /><br />写真機店の主の名は、キミとアキ。両性具有の親が、両性具有の子を産んだ。<br />が、今キミは、日々酒ばかりのみ、娘にして息子のアキが二人暮らしの生活を賄うべく<br /><br />チュウブル写真機店を営んでいるのだ。と、ここまでを設定した所で、小説の語り手は、<br />自分が、カタリテである事に悩み出し、迂闊にも、<br /><br />作品の中に作者が顔を覗かせ立ち止まってしまうのだ…。<br />話の「序の口」を探し始めたは良いものの、早くもカタリを放棄してしまう、カタリテ。<br /><br />そればかりか、語り手=作家である所の日々の葛藤を、娘の音や、<br /><br />将棋の仲間ツブラダ君相手に、『何であれ僕はスラスラ書こうと思ったことは一度もなかった。<br />そもそも自分の中にスラスラしていないものがあって、どうにもソイツがもどかしくて、<br /><br />ソイツを叩き出してしまいたかったんです』だらり喋りながら日々過ごしている。<br />ところが、それでも尚、この作品が凄いのは、作家の発想が柔軟で<br /><br />「書いてるつもりが書かれていた」のが当の自分なのかも、と考えられる点だ。<br />更に娘も、「わたしはいつでも、自分はどこかの誰かが書いていると子供の時から思ってた。<br /><br />そう考えた方が楽しいし」あっけらかんとしているし、円田くんにしても<br />「最後に福を迎えたい。そうですよね。だからたしかに書き始めの入り口は<br /><br />笑う門じゃないと駄目なんです」かなりの楽天的な思考の持ち主なのだ。<br />しかし、こんなに悠長な考え方、やり方で、設定されたままの登場人物は<br /><br />溜まった物じゃないんでしょうね…。カタリテに警告に来る主要人物キミ。<br />「次のセリフも貰えぬままココでこうして路地に閉じ込められて何ひとつ進展しない。<br /><br />カタリテ、これはどういうことだ。お前さんがナントカしてくれないと、<br />われわれはココでこうして途方にくれるばかり。早くこの先を書いてくれないと―」「ないと」<br /><br />「こっちからそっちへ出てゆく」次第、次第に薄れゆくカタリテの意識から脱出するキミ…。<br />空気、天気、空間、時間、人物、と呼ばれる全ての制約の「圏外」へと、易々と解放され、<br /><br />より変幻自在に語られる物語。唯一の共通点は円田くんや音ちゃんも、<br />自由に飛翔を続けるキミも、そしてカタリテにも、それぞれの「役割」と「詩」がある点と、<br /><br />各自「南」を目指していること。果たして「南」には何があるというのか!?<br />先がまるで読めない展開と、各章に名付けられた余りにも美しい詩的なタイトル<br /><br />(「夕方の飛行の果てに電線から逆さにぶら下がって」や、<br />「観覧車に乗って遠くの景色を見渡すように」)に惹き込まれます。<br /><br />登場する各人物の言葉も詩的で『走り書きはいかん。ついでに殴り書きもいかんぞ。<br />人を殴るようなヤツは人間の屑だ。小走りで行くのだ。小走りで書き続けるのだ』とか、<br /><br />『「聴」の一字には、ひとつの耳と十四の心が隠されている。十四の心である。<br />俺は幸いにもそいつを手にした。持っている。所持している。所有している。十四である。<br /><br />この数を不吉なる十三を乗り越えた次のナンバーとして記憶し、<br />俺は自分の心の臓を切り刻んで、十四のハートに分離させた。』などの言葉を目にした時に、<br /><br />作者・吉田篤弘さんは文字通り、全身と全霊で体感した言葉を、<br />肚の底から満足出来るようになるまで吟味している人なんだろうと思いました。<br /><br />カタリテからヨミテに極自然に発せられた質問について考えるのも、読み応えがありました。<br />特に、『遠くで泣いている仲間のためにいまここで』に書かれてある神話的な世界は、<br /><br />１人でも多くの人に読んで貰いたいって感じました。５００ページ超の、厚みある小説ですけれど、<br />これぞ小説！という醍醐味を感じられますし、自信を持ってオススメいたします!!<br /><br />◎過去書評にも気軽にコメント下さいませ。一冊の本について話が交わせる事を嬉しく思います◎ <br /><br /><a href="http://book.blogmura.com/recommend/" target="_blank"><img src="http://book.blogmura.com/recommend/img/recommend80_15.gif" width="80" height="15" border="0" alt="にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ" /></a>読んで気に入って下さったら応援宜しくお願い致します！励みにして書き続けます。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.blog61.fc2.com/blog-entry-593.html" target="_blank" title="【SNS　本カフェについて】親愛なる皆様へ">【SNS　本カフェについて】親愛なる皆様へ</a><br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.sns.fc2.com/" target="_blank" title="「本カフェ」">「本カフェ」</a>は、本+カフェのSNS<img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/238.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.blog61.fc2.com/blog-entry-619.html" target="_blank" title="読了本、お譲りします！">読了本、お譲りします！</a>もOPEN！！！<br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" />↑ご希望の方は『新規登録』をクリックし会員登録を行なって下さい。 ]]>
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<dc:subject>吉田篤弘</dc:subject>
<dc:date>2009-11-25T04:24:33+09:00</dc:date>
<dc:creator>ジーナフウガ</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>【やっぱし板谷バカ三代】　ゲッツ板谷</title>
<description> やっぱし板谷バカ三代(2009/02/28)ゲッツ 板谷商品詳細を見る来客には必ず、牛乳のサイダー割り、その名も【サイ牛】をふるまう初代バカ、婆さん。本質的に真面目な性格である反面、超が付く程の体力自慢かつ、お調子者で、庭の雑草をバーナーで焼いていた火を母屋に飛び火させ、家を丸々一軒、全焼させた二代目バカこと、板谷家の大黒柱でもあるケンちゃん。高校入試でラビットの訳をウズラ？と書き入試を失敗し、仕事に関しても
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<![CDATA[ <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048850156/heartgraffiti-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51XQgrqBydL._SL160_.jpg" alt="やっぱし板谷バカ三代" style="border:none;" /></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4048850156/heartgraffiti-22" target="_blank">やっぱし板谷バカ三代</a><br />(2009/02/28)<br />ゲッツ 板谷<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048850156/heartgraffiti-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table><br /><br />来客には必ず、牛乳のサイダー割り、その名も【サイ牛】をふるまう初代バカ、婆さん。<br />本質的に真面目な性格である反面、超が付く程の体力自慢かつ、お調子者で、<br /><br />庭の雑草をバーナーで焼いていた火を母屋に飛び火させ、家を丸々一軒、<br />全焼させた二代目バカこと、板谷家の大黒柱でもあるケンちゃん。<br /><br />高校入試でラビットの訳をウズラ？と書き入試を失敗し、仕事に関しても、ある日突然、<br />『今乗ってる会社のトラックの色が青じゃないから嫌だ』と言う、単純明解な理由で、<br /><br />辞めて来ちゃったりするのがバカの核弾頭、そして筆者ゲッツ板谷氏の弟でもある、<br />三代目バカことセージ。このバカの大三角形が巻き起こす、突き抜けまくりの、<br /><br />バカなエピソードにそれぞれの友人や親戚をも含め、日常を逸脱しまくった笑いに、<br />腹の皮が捩れ、涙が止まらなくなる程笑わせてくれた、前作、【板谷バカ三代】!!<br /><br />あれからの板谷家の様子が知りたい！と続きを望む声が多かったのに、<br />中々発表されなかった続編が本書である。それはやはり、理由の１つとして、<br /><br />実在する板谷家の人間をネタとして、内輪の恥を暴露するのは如何なものか!?<br />との声もあったからであるらしい。が、しかし、今作に於いて、<br /><br />発表が先延ばしにされた最大の理由はと考えると、前作と異なる、<br />様々な身内の不幸事が板谷家の面々を襲うシリアスな場面も、<br /><br />多分に描かざるを得なかった点にある様に思われる。勿論、タイトルからして、<br />【やっぱし】とあるように、何時【バカ】な逸話を繰り出すか、予測不能なのが、<br /><br />板谷家ならではの馬鹿力なのだけれども…。弟の急な訃報を聞き、逆上し、<br />『取り敢えず弟の家に行かねば！』出発したケンちゃん。<br /><br />しかし、肝心の弟の家が、半年前、近所に引っ越していたのを忘れていた為、<br />周辺をグルグル歩き回った物の、遂に遺体とは会えずに、スゴスゴ帰ってくる始末。<br /><br />弟のセージも遺品の中に、自分たち兄弟が幼い頃、<br />多摩川河川敷でおじさんから遊んでもらっていた思い出の写真を発見するや否や、<br /><br />死体を棺桶から引きずりだし、トラックに乗せたまでは良いものの、<br />一旦降りた河川敷の坂を上る事が出来ず、深夜に警察を呼ばれたりしてるし…。<br /><br />そう彼らは、バカが付く程純情な人達なのです！(行き過ぎちゃうけど)<br />故に、家族愛や結束も並外れて強く、特に、中盤辺りで、婆さんが倒れた時に、<br /><br />それまで裏から、このヤンチャな一家を支えて来て、そんな自分も今、癌の床に臥せっているのが、<br />悔しくて堪らない、オフクロさん。そんなオフクロさんの癌治療の少しでも励みになればと、<br /><br />必死に書き続けてる最中に、自身も、脳出血で倒れてしまうゲッツさん。<br />ここからオフクロさんが取った執念の行動は凄まじい！の一言に尽きます。<br /><br />脳出血の薄れた意識の中で、ゲッツさんは、毎日誰かが、自分の足を酢でマッサージし続け、<br />意識の回復を図ろうとしていたのを憶えていると言ってます。正に母は強し！ですね。<br /><br />息子が意識を回復したのを見届けてから、静かに息を引き取る母。<br />後書きでゲッツさんは、『今回の本は、オレがオフクロの死を乗り越えるために書いたのだ。』と<br /><br />言い切っています。だからこそ、文字通り板谷家の家族の記録として、思いっ切り笑えて、<br />ホロリと泣ける名作に仕上がっているのだと思います。<br /><br />作家よしもとばななさんとのエピソードも、胸にズシッと来る、素敵な逸話でオススメです！ <br /><br /><a href="http://book.blogmura.com/recommend/" target="_blank"><img src="http://book.blogmura.com/recommend/img/recommend80_15.gif" width="80" height="15" border="0" alt="にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ" /></a>読んで気に入って下さったら応援宜しくお願い致します！励みにして書き続けます。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.blog61.fc2.com/blog-entry-593.html" target="_blank" title="【SNS　本カフェについて】親愛なる皆様へ">【SNS　本カフェについて】親愛なる皆様へ</a><br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.sns.fc2.com/" target="_blank" title="「本カフェ」">「本カフェ」</a>は、本+カフェのSNS<img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/238.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.blog61.fc2.com/blog-entry-619.html" target="_blank" title="読了本、お譲りします！">読了本、お譲りします！</a>もOPEN！！！<br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" />↑ご希望の方は『新規登録』をクリックし会員登録を行なって下さい。<br /> ]]>
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<dc:subject>ゲッツ板谷</dc:subject>
<dc:date>2009-10-19T14:53:26+09:00</dc:date>
<dc:creator>ジーナフウガ</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>【どこかで誰かが見ていてくれる】　福本清三</title>
<description> どこかで誰かが見ていてくれる―日本一の斬られ役 福本清三 (集英社文庫)(2003/12)福本 清三小田 豊二商品詳細を見る四百人からの大部屋俳優が在籍した東映映画の全盛期。誰もが明日のスターを夢見ては鎬を削っていた時代に、他人の出世には、目もくれず、ただ唯、田舎育ちで、世間知らずな自分が、俳優なんかで居られることに感謝しつつ、日々を渡り切って来た男・福本清三。無私・無欲・無名、と三拍子揃った福本さんの『役者バカ
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<![CDATA[ <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087476510/heartgraffiti-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/510PG2YXJJL._SL160_.jpg" alt="どこかで誰かが見ていてくれる―日本一の斬られ役 福本清三 (集英社文庫)" style="border:none;" /></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4087476510/heartgraffiti-22" target="_blank">どこかで誰かが見ていてくれる―日本一の斬られ役 福本清三 (集英社文庫)</a><br />(2003/12)<br />福本 清三小田 豊二<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087476510/heartgraffiti-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table><br /><br />四百人からの大部屋俳優が在籍した東映映画の全盛期。<br />誰もが明日のスターを夢見ては鎬を削っていた時代に、他人の出世には、<br /><br />目もくれず、ただ唯、田舎育ちで、世間知らずな自分が、<br />俳優なんかで居られることに感謝しつつ、日々を渡り切って来た男・福本清三。<br /><br />無私・無欲・無名、と三拍子揃った福本さんの『役者バカ一代記』と呼ぶのがピッタリな本書。<br />聞き語りと言う形式の中で、自身の、裏方人生を、<br /><br />ぼそぼそと話して行く時の余りに謙虚で腰の低い姿に学ばされる思いがしました。<br />自分は、大部屋俳優とは言っても、他の仲間のように、是が非でも俳優になって、<br /><br />スターさんの仲間入りをしてやるんだ！等の明確な出発点を持たないし、付け届け等の、<br />世渡りが出来る様な、裕福な家庭に育った訳でもない。<br /><br />けれども、『雑兵で傷だらけになっても平気な顔をしていたり、<br />忍者になって誰よりも先に駆け降りて失敗したり、暴れ馬に蹴られたかの如く<br /><br />すっ飛んだりしているうちに、助監督たちに、だんだん「あいつは、なかなかおもしろいヤツだ」って<br />思われるようになってきたから不思議ですね。』と半ば照れ臭そうに述懐する福本さん。<br /><br />必死にやる、だけれども、無欲で無我夢中になってやり切る！<br />これって、誰もが簡単に成し遂げられることではありませんよね!?。<br /><br />それをサラリとやってのけ、更に、大部屋俳優の知恵として、<br />「自分の名前を売り込もうとしない。相手から聞かれるようになれ。」と断言出来るフクさん<br /><br />(福本さんの通り名)。カッコいい人だなぁ……。こんなさりげなくカッコいい人ですから、<br />やっぱり何かしら周囲も放っては置けないんでしょうね。<br /><br />新時代の殺陣用にとスタントマンの走りとしても駆り出されていて!!。<br />必要とされたら何でもやるし、仕事をとにかく楽しんで、工夫してやる！。<br /><br />頭の下がる思いがします。本業(？)の斬られ役に関しても、自分に稽古を付けてくれた先輩に、<br />「斬り方はだいたいわかったんですが、斬られ方を教えて下さい」と聞いてしまった…。<br /><br /> すると、その先輩「あのな、フク。剣術にも居合術にも、斬り方はあっても斬られ方はないんや。<br />あくまで人を斬ることが目的やから、斬られる稽古があるわけないやろ。<br /><br />お前だけの斬られ方があってええってことや」 と優しく諭してくれます。こんな風に、<br />出会う人にも恵まれ、以来、斬られ続けて幾星霜。<br /><br />遂に『二万回斬られた男』の異名を持つ迄になるのですから、人間の運命って不思議です。<br />リハーサルと本番では気迫も形相も段違いだったというのが、<br /><br />御大・市川歌右衛門さん演じる『旗本退屈男』負けず劣らず凄まじいのが、<br />大友柳太朗さん演じる『丹下左膳』。本番が始まると、血が煮えたぎるのか、<br /><br />何もかも忘れて、遮二無二刀を振り回す始末…。本当に、顔の前を刀が通り過ぎ、間一髪、<br />命拾いしたり。スターの側も、斬られ役の側も、『如何に太刀回りを素晴らしい物にするか』に賭け、<br /><br />息を合わせて行くのに、意気込みや粋な心を感じました。<br />しかし、活況を呈していた時代劇及び日本映画も、やがて娯楽の主役の座を、<br /><br />テレビに奪われてしまいます。その頃から、映画界も大きく様変りを始め、<br />東映は時代劇制作から手を引き、ヤクザ映画専門の会社へと変貌を遂げます。<br /><br />その間も、大部屋俳優フクさんは、ブッチャーと戦わせられたり、ガッツ石松さんに殴られたり、<br />と過酷な撮影が続く一方で、日本ヤクザ映画の金字塔『仁義なき戦い』の深作欣二監督には、<br /><br />初対面となる撮影時までに、顔と名前、殴られ方、倒れ方、死に方の癖に至るまで<br />全部をチェックされていたそうです。まさしく、この本のタイトル通り、<br /><br />『どこかで誰かが見ていてくれる』ですね！<br />(深作監督との逸話は、本当に胸にグッと位素敵なので、<br /><br />実際にその箇所を読まれる事をオススメ致します)定年まで四十年、<br />大部屋俳優一筋に励んだ人、フクさんが定年間際、<br /><br />最後に、ハリウッド映画『ラスト・サムライ』に出演が叶ったのも、<br />ひたすら無私無欲の日々を貫いた者への、ご褒美の様に思えてなりません。<br /><br />福本さんの生き方からは学ぶ所、大！、大オススメ致します。 <br /><br /><a href="http://book.blogmura.com/recommend/" target="_blank"><img src="http://book.blogmura.com/recommend/img/recommend80_15.gif" width="80" height="15" border="0" alt="にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ" /></a>読んで気に入って下さったら応援宜しくお願い致します！励みにして書き続けます。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.blog61.fc2.com/blog-entry-593.html" target="_blank" title="【SNS　本カフェについて】親愛なる皆様へ">【SNS　本カフェについて】親愛なる皆様へ</a><br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.sns.fc2.com/" target="_blank" title="「本カフェ」">「本カフェ」</a>は、本+カフェのSNS<img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/238.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.blog61.fc2.com/blog-entry-619.html" target="_blank" title="読了本、お譲りします！">読了本、お譲りします！</a>もOPEN！！！<br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" />↑ご希望の方は『新規登録』をクリックし会員登録を行なって下さい。<br /> ]]>
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<dc:subject>福本清三</dc:subject>
<dc:date>2009-10-16T15:14:12+09:00</dc:date>
<dc:creator>ジーナフウガ</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>【ブエノスアイレス午前零時】 藤沢周</title>
<description> ブエノスアイレス午前零時 (河出文庫―文芸コレクション)(1999/10)藤沢 周商品詳細を見る『藤沢周平』でなく、『藤沢周』なのである。嘗て、中上健次がそうであった如く、この作家も又、純文学の極北に立つ作家の１人である。世界と世界の間にあるザラザラの皮膜を丹念に掻き集めては、物語を紡ぐタイプの、凄みが感じられる。芥川賞を授賞した今作でも、表題からして、アルゼンチン・タンゴの神様、故アストル・ピアソラの曲名が使
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<![CDATA[ <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309405932/heartgraffiti-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51YNFHWS27L._SL160_.jpg" alt="ブエノスアイレス午前零時 (河出文庫―文芸コレクション)" style="border:none;" /></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4309405932/heartgraffiti-22" target="_blank">ブエノスアイレス午前零時 (河出文庫―文芸コレクション)</a><br />(1999/10)<br />藤沢 周<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309405932/heartgraffiti-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table><br /><br />『藤沢周平』でなく、『藤沢周』なのである。嘗て、中上健次がそうであった如く、<br />この作家も又、純文学の極北に立つ作家の１人である。<br /><br />世界と世界の間にあるザラザラの皮膜を丹念に掻き集めては、<br />物語を紡ぐタイプの、凄みが感じられる。芥川賞を授賞した今作でも、表題からして、<br /><br />アルゼンチン・タンゴの神様、故アストル・ピアソラの曲名が使われているのだ。<br />表題と内容とが、絶妙に引き寄せあっているように感じられるではないか!?。<br /><br />舞台となるのは、山麓の温泉地よりも、更に外れた所に在る、<br />ホテルとは名ばかりの温泉旅館『みのや』。唯一の売りは、コンベンションホール。<br /><br />社交ダンスを踊る老若男女の団体が大挙してやって来る。<br />が、その実、自慢のホールも、月に最低二回は団体客が入ってくれない事には、<br /><br />即座に、立ち行かなくなってしまう。主人公のカザマは、<br />冬場は雪が三メートルも降る山奥のホテルで、毎朝、温泉卵を源泉で作り、<br /><br />二個ずつ食べているUターンの男。屈折し、ブレた自分の日常を、<br />ただ淡々と受け入れているかの様に。そんな単調なリズムを刻みながら暮らすカザマの前に、<br /><br />突如現れたのが、盲目の老嬢、ミツコ。カザマの事を温泉卵のいい匂いがする人、<br />と言って微笑む彼女は、現在自分が何処で何をしているかの認識すら出来ず、<br /><br />記憶は主に、世間から後ろ指を指されるような仕事をしていた五〇年も<br />昔の自分への懺悔の念に回帰して行く。ただ、彼女が懺悔をするのは、世間にではなく、<br /><br />彼女の前を過ぎ去った男たち。それも、地球の裏側、<br />アルジェンティーナのボルテーニョと呼ばれる人たち。老嬢ミツコの、<br /><br />半世紀越しで保ち続けている浪漫の香りに惹かれ、<br />何とかして再び彼女を踊らせたいと奔走するカザマの、<br /><br />終始、居心地の悪そうな胸の内の独白が良い。世間の真芯からは、<br />大いにブレた地平で、二人たどたどしく踊るアルゼンチン・タンゴ。<br /><br />闇の色は真っ暗な黒ではなく、濃い青色。武骨だけれど、<br />美しいタッチで世界を描いた小説です！<br /><br /><a href="http://book.blogmura.com/recommend/" target="_blank"><img src="http://book.blogmura.com/recommend/img/recommend80_15.gif" width="80" height="15" border="0" alt="にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ" /></a>読んで気に入って下さったら応援宜しくお願い致します！励みにして書き続けます。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.blog61.fc2.com/blog-entry-593.html" target="_blank" title="【SNS　本カフェについて】親愛なる皆様へ">【SNS　本カフェについて】親愛なる皆様へ</a><br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.sns.fc2.com/" target="_blank" title="「本カフェ」">「本カフェ」</a>は、本+カフェのSNS<img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/238.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.blog61.fc2.com/blog-entry-619.html" target="_blank" title="読了本、お譲りします！">読了本、お譲りします！</a>もOPEN！！！<br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" />↑ご希望の方は『新規登録』をクリックし会員登録を行なって下さい。<br /> ]]>
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<dc:subject>藤沢周</dc:subject>
<dc:date>2009-10-10T17:48:57+09:00</dc:date>
<dc:creator>ジーナフウガ</dc:creator>
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<title>【Say Hello！あのこによろしく】　イワサキユキオ</title>
<description> Say Hello! あのこによろしく。 (ほぼ日ブックス)(2004/12/10)イワサキユキオ商品詳細を見るほぼ日ブックス刊の、フォト・エッセイ『Say Hello！あのこによろしく』を読みました。著者であるイワサキユキオさんの家の愛犬、ジャック・ラッセル・テリアのルーシーの元に、産まれてきた、ニコ、サンコ、ヨンコの３姉妹。 産まれ立てで、まだ眼が開かない時から３匹は何時だって一緒です。力を合わせて、ルーシー母さんのオッパイに夢
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<![CDATA[ <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4902516020/heartgraffiti-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51HQTHK8KNL._SL160_.jpg" alt="Say Hello! あのこによろしく。 (ほぼ日ブックス)" style="border:none;" /></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4902516020/heartgraffiti-22" target="_blank">Say Hello! あのこによろしく。 (ほぼ日ブックス)</a><br />(2004/12/10)<br />イワサキユキオ<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4902516020/heartgraffiti-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table><br /><br />ほぼ日ブックス刊の、フォト・エッセイ『Say Hello！あのこによろしく』を読みました。<br />著者であるイワサキユキオさんの家の愛犬、ジャック・ラッセル・テリアのルーシーの元に、<br /><br />産まれてきた、ニコ、サンコ、ヨンコの３姉妹。<br /> 産まれ立てで、まだ眼が開かない時から３匹は何時だって一緒です。<br /><br />力を合わせて、ルーシー母さんのオッパイに夢中で吸い付いて行く時のチームワークの良さ、<br />生命力の原点の様な物があるなぁ、と感動を覚えました。<br /><br />何しろ、著者の手掛けた写真が、３匹の成長する一瞬、一瞬に愛情込めて撮影されているので、<br />読んでる、こちら側にも、家族や親戚との様々な思い出の場面にまで、<br /><br />記憶を呼び覚ませてくれる、それが、中々悪くない心持ちなんですよね！。<br /><br />そんな３姉妹も、やがて目が開き、爪や歯が生え３者３様個性が芽生えます。<br />ニコは、姉妹一、やんちゃで甘えん坊。サンコは、姉妹のリーダー役、明るくて優しくて、<br /><br />少しさみしがりや。末っ子ヨンコは、おっとり屋さんで、普段は物静か。<br />でも、いざとなると、お姉ちゃん達に果敢に食い付いて行く、芯の強い娘。<br /><br />日々、愛を浴びてスクスクと育ち、生後１ヶ月が過ぎ、生後２ヶ月目を迎え、<br />揃って寝ていた小さなベッドでは、もう意味を為さない位に３姉妹が成長した時、<br /><br />家族に旅立ちと別れの季節が訪れます。このラスト辺りの写真と言葉には、真に、<br />イワサキさんと犬たちとの家族の絆が感じられ、じーんとするのと同時に、<br /><br />何時も当たり前の様に感じていた『ペットと一緒に暮らせる』時間を、<br />もっと大切にして行きたい!!と思いました。家族にとって大切な事にも触れてある、<br /><br />読み心地の良い本なので、ぜひ一度、その質感に触れられてみてくださいね！<br /><br /><a href="http://book.blogmura.com/recommend/" target="_blank"><img src="http://book.blogmura.com/recommend/img/recommend80_15.gif" width="80" height="15" border="0" alt="にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ" /></a>読んで気に入って下さったら応援宜しくお願い致します！励みにして書き続けます。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.blog61.fc2.com/blog-entry-593.html" target="_blank" title="【SNS　本カフェについて】親愛なる皆様へ">【SNS　本カフェについて】親愛なる皆様へ</a><br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.sns.fc2.com/" target="_blank" title="「本カフェ」">「本カフェ」</a>は、本+カフェのSNS<img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/238.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.blog61.fc2.com/blog-entry-619.html" target="_blank" title="読了本、お譲りします！">読了本、お譲りします！</a>もOPEN！！！<br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" />↑ご希望の方は『新規登録』をクリックし会員登録を行なって下さい。<br /> ]]>
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<dc:subject>イワサキユキオ</dc:subject>
<dc:date>2009-10-10T02:43:05+09:00</dc:date>
<dc:creator>ジーナフウガ</dc:creator>
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<title>【ウェルカム・ホーム！】　鷺沢萠</title>
<description> ウェルカム・ホーム! (新潮文庫)(2006/08)鷺沢 萠商品詳細を見る流行作家と呼ばれる人の作品は往々にして、ある世代の「青春」を鮮やかに切り取った内容である事が多いように思う。村上春樹さんの【風の歌を聴け】しかり、吉本ばななさんの【キッチン】しかり。鷺沢さんも又、８０年代末から、９０年代初頭に掛け、数々の傑作青春小説を発表している。この年代は正に『バブル』が膨らみ、弾ける時期と符合しているので、彼女の書く
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<![CDATA[ <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101325200/heartgraffiti-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/519NXYS4Y1L._SL160_.jpg" alt="ウェルカム・ホーム! (新潮文庫)" style="border:none;" /></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4101325200/heartgraffiti-22" target="_blank">ウェルカム・ホーム! (新潮文庫)</a><br />(2006/08)<br />鷺沢 萠<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101325200/heartgraffiti-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table><br /><br />流行作家と呼ばれる人の作品は往々にして、ある世代の「青春」を<br />鮮やかに切り取った内容である事が多いように思う。<br /><br />村上春樹さんの【風の歌を聴け】しかり、吉本ばななさんの【キッチン】しかり。<br />鷺沢さんも又、８０年代末から、９０年代初頭に掛け、数々の傑作青春小説を発表している。<br /><br />この年代は正に『バブル』が膨らみ、弾ける時期と符合しているので、<br />彼女の書く文章には、何時でも独特の熱と、危うい程に鋭く冷静な感性が同居していて、<br /><br />大いに共感を覚えたのだった。良くも悪くもある時代の、<br />ある空気を纏った作家の１人だと言えるだろう。彼女の遺作とでも呼ぶべきこの作品にも、<br /><br />バブルに、その後の人生を決定付けられた男女が登場して来る。<br />親から引き継いだ洋食レストランを、バブリーな感覚で、テキトーに経営した結果、<br /><br />泡が弾け飛んだ後、全てを失い、実の両親からも「顔も見たくない」ということばを投げつけられた、<br />三十代バツイチ勘当息子、更にホームレスになってしまった毅(たけし)。<br /><br />そんな毅に救いの手を差し伸べたのが、毅の学生時代からの親友で、<br />決してテキトーな人生を送って来た訳ではないのに、病気の妻に先立たれてしまい、<br /><br />幼子憲広を抱え途方にくれていた英弘。渡りに舟で、シェフならぬ、シュフとして、<br />英弘の家に転がり込んだ毅。それからは幼い憲広を育てたり、シュフとして、とにかく、<br /><br />ひたすら真剣に日々を過ごして来た。けれど、そんなある日、偶然の事故により、<br />読んでしまった憲広の作文。そこに書かれてあった自分の普段の姿を見つけ、毅は、<br /><br />代理父親としての自分や、自分の中にも、『男の沽券』を気にしている部分があるのを<br />再発見してしまい、悩み始めるのだった…。端からみれば、<br /><br />本当に細やかな悩みの様に思われる点を、１人ウジウジと考え続ける毅の姿と、<br />アッケラカンと「俺はお前意外の人間に憲を任せたくないもん！」と<br /><br />言ってのける英弘との態度や考え方の違いに、「あぁ、こういうのもありだなぁ」って<br />不思議に穏やかな気分になれました。ラストの方で、毅が導き出した結論、<br /><br />「自分が向いてない分野のことは、向いてるヒトに任せる。その代わり、<br />自分は自分が向いてる分野で役に立つ。それでいいんじゃないっすかね」って考え方には、<br /><br />血の繋がりだけじゃない、新しい家族=ファミリーの姿に、思い切り、大きな声で、<br />エールを贈りたくたりました!!同時収録の『児島律子のウェルカム・ホーム』にも、<br /><br />本当に家族の在り方について、色々と考えさせられます。夫の身勝手な借金と浮気によって、<br />離婚した児島さん。それによって、自分が手塩にかけて育ててきた義娘聖奈と<br /><br />引き離されてしまいます。夫の家庭では、嫁は所詮他人、孫娘も結局は嫁ぐから他人という、<br />些か封建的とも言える考え方が根強く残っています。<br /><br />娘にとっては、父親、母親で家族でも、夫と妻って最終的に家族たり得ないのかなぁ…？<br />なんて考えてしまいました。けれど児島さんの場合、産みの親より、<br /><br />育ての親として可愛がってきた事実があるから。やがて、その事実が、<br />物語を大きく動かすのだから、家族の結びつき方、否、人と人との結び付きって不思議だなぁ、と<br /><br />思いました。ある意味血よりも濃く、深い、情愛の絆を感じるラストは感涙物です。<br />『おかえりなさい』と迎え入れてくれる人や場所の大切さを痛感する、温かさに充ちた本です!!<br /><br /><a href="http://book.blogmura.com/recommend/" target="_blank"><img src="http://book.blogmura.com/recommend/img/recommend80_15.gif" width="80" height="15" border="0" alt="にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ" /></a>読んで気に入って下さったら応援宜しくお願い致します！励みにして書き続けます。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.blog61.fc2.com/blog-entry-593.html" target="_blank" title="【SNS　本カフェについて】親愛なる皆様へ">【SNS　本カフェについて】親愛なる皆様へ</a><br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.sns.fc2.com/" target="_blank" title="「本カフェ」">「本カフェ」</a>は、本+カフェのSNS<img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/238.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.blog61.fc2.com/blog-entry-619.html" target="_blank" title="読了本、お譲りします！">読了本、お譲りします！</a>もOPEN！！！<br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" />↑ご希望の方は『新規登録』をクリックし会員登録を行なって下さい。 ]]>
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<dc:subject>鷺沢萠</dc:subject>
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<dc:creator>ジーナフウガ</dc:creator>
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<title>【のんのんばあとオレ】　水木しげる</title>
<description> のんのんばあとオレ (ちくま文庫)(1990/08)水木 しげる商品詳細を見る生命力に満ち充ちていて、読むと、お腹の底から愉快な気分が沸き出して来る、素敵な本です。この世もあの世も、生も死も、自然に、生活の中に存在していた時代。未だ幼く、自分を【ゲゲ】と呼んでいた頃の水木サンに『天井なめ』『海坊主』『サザエオニ』など、妖怪についてアレやコレやを教えてくれた不可思議なお婆さん【のんのんばあ】。特に印象深かったの
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<![CDATA[ <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480024441/heartgraffiti-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61wvu8w8QHL._SL160_.jpg" alt="のんのんばあとオレ (ちくま文庫)" style="border:none;" /></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4480024441/heartgraffiti-22" target="_blank">のんのんばあとオレ (ちくま文庫)</a><br />(1990/08)<br />水木 しげる<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480024441/heartgraffiti-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table><br /><br />生命力に満ち充ちていて、読むと、お腹の底から愉快な気分が沸き出して来る、素敵な本です。<br />この世もあの世も、生も死も、自然に、生活の中に存在していた時代。<br /><br />未だ幼く、自分を【ゲゲ】と呼んでいた頃の水木サンに『天井なめ』『海坊主』『サザエオニ』など、<br />妖怪についてアレやコレやを教えてくれた不可思議なお婆さん【のんのんばあ】。<br /><br />特に印象深かったのが、『狐の嫁入りもなにも、この辺りに狐なんているのか？』という問いに、<br />真夜中、『狐が鳴いとる！』と、揺り起こして鳴き声を聞かせてくれたエピソード。<br /><br />この様に、目には見えなくても世界は神秘に溢れている、<br />と納得させてくれるのが良いなぁと思いました。後の水木マンガの特徴でもある、<br /><br />おおらかな視点のルーツになっているのでしょうね。<br />他にも、好奇心旺盛で、次々に様々な遊びを考えたり、ガキ大将を目指して奮戦したりと、<br /><br />読書中、ハラハラドキドキし放しの面白さを感じられました！<br />物語中盤、【のんのんばあ】の亡くなる場面の冷静な描写、現在の水木サンが、<br /><br />【のんのんばあ】を思う穏やかな気持ち、その両方を味わってみて下さい。<br />優しくて柔らかな気持ちになれる本です。<br /><br /><a href="http://book.blogmura.com/recommend/" target="_blank"><img src="http://book.blogmura.com/recommend/img/recommend80_15.gif" width="80" height="15" border="0" alt="にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ" /></a>読んで気に入って下さったら応援宜しくお願い致します！励みにして書き続けます。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.blog61.fc2.com/blog-entry-593.html" target="_blank" title="【SNS　本カフェについて】親愛なる皆様へ">【SNS　本カフェについて】親愛なる皆様へ</a><br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.sns.fc2.com/" target="_blank" title="「本カフェ」">「本カフェ」</a>は、本+カフェのSNS<img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/238.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.blog61.fc2.com/blog-entry-619.html" target="_blank" title="読了本、お譲りします！">読了本、お譲りします！</a>もOPEN！！！<br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" />↑ご希望の方は『新規登録』をクリックし会員登録を行なって下さい。 ]]>
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<dc:subject>水木しげる</dc:subject>
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<dc:creator>ジーナフウガ</dc:creator>
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<title>【帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。】　高山なおみ</title>
<description> 帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。 (文春文庫)(2009/04/10)高山 なおみ商品詳細を見る泣きそうになる、優しい大人の形に。こんな風に言って良いか分からないのだけれど、感性が合うのだ。所々で、出てくる高山さんが好きな画家さんも作家さんも、みんな好きな人たちばかりだ。ピンとくる、そんな感じで手に入れた本。お気に入りになりました。何気ない日常、その中にアートがある、料理がある、音楽がある。ただ
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<![CDATA[ <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167753693/heartgraffiti-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41sr-z8mM0L._SL160_.jpg" alt="帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。 (文春文庫)" style="border:none;" /></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4167753693/heartgraffiti-22" target="_blank">帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。 (文春文庫)</a><br />(2009/04/10)<br />高山 なおみ<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167753693/heartgraffiti-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table><br /><br />泣きそうになる、優しい大人の形に。こんな風に言って良いか分からないのだけれど、<br />感性が合うのだ。所々で、出てくる高山さんが好きな画家さんも作家さんも、<br /><br />みんな好きな人たちばかりだ。ピンとくる、そんな感じで手に入れた本。<br />お気に入りになりました。何気ない日常、その中にアートがある、料理がある、音楽がある。<br /><br />ただそれだけなのに、美しい。柔らかい中に芯の強さを感じる高山さん。<br />しかし、強いだけじゃない、弱さも十分に見せてくれる。<br /><br />それに、静かに涙してしまう。リラックスして読めて、難しくないのに、凄い！<br />あなたも是非、色んな場所で高山さんの言葉にあってみませんか？オススメです。<br /><br /><a href="http://book.blogmura.com/recommend/" target="_blank"><img src="http://book.blogmura.com/recommend/img/recommend80_15.gif" width="80" height="15" border="0" alt="にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ" /></a>読んで気に入って下さったら応援宜しくお願い致します！励みにして書き続けます。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.blog61.fc2.com/blog-entry-593.html" target="_blank" title="【SNS　本カフェについて】親愛なる皆様へ">【SNS　本カフェについて】親愛なる皆様へ</a><br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.sns.fc2.com/" target="_blank" title="「本カフェ」">「本カフェ」</a>は、本+カフェのSNS<img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/238.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.blog61.fc2.com/blog-entry-619.html" target="_blank" title="読了本、お譲りします！">読了本、お譲りします！</a>もOPEN！！！<br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" />↑ご希望の方は『新規登録』をクリックし会員登録を行なって下さい。 ]]>
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<dc:subject>高山なおみ</dc:subject>
<dc:date>2009-09-27T17:47:09+09:00</dc:date>
<dc:creator>ジーナフウガ</dc:creator>
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<title>【田村はまだか】　朝倉かすみ</title>
<description> 田村はまだか(2008/02/21)朝倉 かすみ商品詳細を見る『どうせ死ぬから、今、 生きてるんじゃないのか』孤高の小学六年生だった田村が放った一言！居ましたよね、小学生の頃、そんな風に、いきなり『事件』を起こし、クラスの中でも別格の扱いになる生徒って…。なにしろ小学生だから、学校や、自分ん家くらいしか『世界』は存在しない訳で、しかも、その中でも、やっぱり学校が小学生にとっての世界の大半な訳で…。物語冒頭、クラス
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<![CDATA[ <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334925987/heartgraffiti-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/414AZjxGJjL._SL160_.jpg" alt="田村はまだか" style="border:none;" /></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4334925987/heartgraffiti-22" target="_blank">田村はまだか</a><br />(2008/02/21)<br />朝倉 かすみ<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334925987/heartgraffiti-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table><br /><br />『どうせ死ぬから、今、 生きてるんじゃないのか』孤高の小学六年生だった田村が放った一言！<br />居ましたよね、小学生の頃、そんな風に、いきなり『事件』を起こし、<br /><br />クラスの中でも別格の扱いになる生徒って…。<br />なにしろ小学生だから、学校や、自分ん家くらいしか『世界』は存在しない訳で、<br /><br />しかも、その中でも、やっぱり学校が小学生にとっての世界の大半な訳で…。<br />物語冒頭、クラス会の三次会の会場として選ばれた、札幌・ススキノの通りを外れた所に在る、<br /><br />小さなスナック『チャオ！』４０歳を迎えた男子３人、女子２人の口から語られるのは、<br />幼かった彼ら、彼女ら、の世界を揺るがす事件を起こした生徒『田村久志』<br /><br />どうやら、彼は小学生時代の５人にとって、以降の人生観を決定づけるキー・パーソンだったらしい。<br />その田村がやっと、卒業から既に二十数年を経てやっと！<br /><br />大人になってからは初めて、クラス会の為だけに、帰省するとの連絡が入った!!のだけれども、<br />何故か三次会を過ぎても未だ、姿を現さないのだ…。<br /><br />繰り返し、繰り返し叫ばれるのは『遅いぞ田村』『田村はまだか』の台詞。<br />時計の針が深夜２時を指し、３時を廻っても、尚やっては来ない田村。<br /><br />果たして彼の身に何が？田村は無事にやって来れるのだろうか…!?<br />５人の同級生に対して当初、単なる店主と客の関係として、距離を置いて眺めていたマスターが、<br /><br />常連客の永田一太以外の客を便宜上のアダ名で、<br />『腕白』『いいちこ』『エビス』『コルレオーネ』と呼ぶ等、<br /><br />作者朝倉さんが随所に見せる描写の上手さに唸った。<br />４０歳を、『若さ自慢も、老け方自慢も出来る歳』として、登場人物に語らせる辺り、<br /><br />小説に肝心な『何を伝えたくて書いているのか？』という重要なテーマを堂々と描ききっているなぁ、<br />とも思う。脇役の人物造形の仕方にも素晴らしい工夫が施されている。<br /><br />腕白こと、池内暁の先輩である、二瓶正克さんの『隠居』という生き方の奥に潜む、<br />人生の光と影の色合いが丹念に書かれてあるからこそ、<br /><br />いかにもな『ロクデナシ』である田村母の人柄や、田村を待つ５人の輪に、<br />自然と惹き付けられていく、マスターの孤独も、<br /><br />愛すべき性質として捉えられる様になってくるのではないかと思う。<br />一見サラリとした味わいの文章の中に、各種のスパイスがブレンドされているので、<br /><br />読了後の余韻も心地好い、オススメの一冊です!!。<br /><br /><a href="http://book.blogmura.com/recommend/" target="_blank"><img src="http://book.blogmura.com/recommend/img/recommend80_15.gif" width="80" height="15" border="0" alt="にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ" /></a>読んで気に入って下さったら応援宜しくお願い致します！励みにして書き続けます。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.blog61.fc2.com/blog-entry-593.html" target="_blank" title="【SNS　本カフェについて】親愛なる皆様へ">【SNS　本カフェについて】親愛なる皆様へ</a><br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.sns.fc2.com/" target="_blank" title="「本カフェ」">「本カフェ」</a>は、本+カフェのSNS<img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/238.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.blog61.fc2.com/blog-entry-619.html" target="_blank" title="読了本、お譲りします！">読了本、お譲りします！</a>もOPEN！！！<br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" />↑ご希望の方は『新規登録』をクリックし会員登録を行なって下さい。 ]]>
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<dc:subject>朝倉かすみ</dc:subject>
<dc:date>2009-08-30T23:38:45+09:00</dc:date>
<dc:creator>ジーナフウガ</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>【蟋蟀（こおろぎ）】　栗田有起</title>
<description> 蟋蟀(こおろぎ)(2008/09)栗田 有起商品詳細を見る栗田作品を読むのは、【オテルモル】に続いて二回目。オテルモルでの、読み様によっては結構悲惨で、苛酷な状況に居る主人公を、個性的かつ、柔らかな文体で、少しずつ少しずつ衝撃吸収をしていき、ラスト、主人公の気持ちが全世界に向け、静かにYES！と発信出来る様になる程に、ゆっくりと着実に引き上げて見せる物語力が強く深く印象に残ったのだった。この短編集蟋蟀でも、世界
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<![CDATA[ <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480804137/heartgraffiti-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51fIEuMYJhL._SL160_.jpg" alt="蟋蟀(こおろぎ)" style="border:none;" /></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4480804137/heartgraffiti-22" target="_blank">蟋蟀(こおろぎ)</a><br />(2008/09)<br />栗田 有起<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480804137/heartgraffiti-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table><br /><br />栗田作品を読むのは、【オテルモル】に続いて二回目。オテルモルでの、<br />読み様によっては結構悲惨で、苛酷な状況に居る主人公を、個性的かつ、柔らかな文体で、<br /><br />少しずつ少しずつ衝撃吸収をしていき、ラスト、主人公の気持ちが全世界に向け、静かにYES！<br />と発信出来る様になる程に、ゆっくりと着実に引き上げて見せる物語力が<br /><br />強く深く印象に残ったのだった。この短編集蟋蟀でも、世界を色々な角度から見つめ続けて、<br />見つかった、良いものや、優しい心持ちを、短い物語の中に、美しく織り込んでくれている。<br /><br />手を触らせてもらうだけで、その人の現在、過去、未来が見える、そんな特技を活かして、<br />プロの占い師となった青木茶巾。仕事自体は、すこぶる順調だったのけれども…。<br /><br />彼女が高校時代の同級生と恋に落ちると、運命がギアチェンジを始める。<br />そう、恋人同士なら日常的行為なはずの、手を繋ぐって行為は、彼女にとって、<br /><br />本来、見たくもないし、知りたくもない、互いの(未来の)場面を先回りして知ることを<br />意味してしまうのだ。以来、スランプになる茶巾さんが、普段なら決して、<br /><br />立ち寄るはずもない場所で、二度とは聴けない生き物の、本音の声を耳にし、<br />目の前で繰り広げられる、生命力みなぎる光景を、無心になってみる体験をする【サラブレッド】<br /><br />茶巾さんの身に不意に訪れる、自分の力で導き出した答えが、<br />じっくりと腑に落ちて行く感じが良かったです。<br /><br />大学の助教授をしている小林の研究室に秘書として派遣されて来た木村京子。<br />彼女には、不可思議な謎も多く、『私たちは海に帰るべき』で、<br /><br />現代の人間については『出来心でついつい陸へ上がってしまった。進化などといって、<br />まるでそれが素晴らしいことのように喜んだりして。』非常に腹を立てているらしい。<br /><br />そんな彼女は、次第に、何かにつけて、水のある環境を求めるようになって行く…。<br />【あほろーとる】タイトルの意味も、結末も、捻りが効いている、<br />極上のショート・ショートだと思います!!。<br /><br />恋愛や性愛って、どういった形が正解！、とか、<br />そういうのはなくて、人それぞれに個性やタイプがあるように、<br /><br />恋人や夫婦になる２人の組み合わせや、生活の仕方にも、やはり、数限りなく、<br />バリエーションが存在するのだと思う。私の、元夫・鮫島くんとの関係にも、<br /><br />恋愛や性愛を遥かに超えた、友愛や、隣人愛とでも呼ぶべき、大きくて切ない愛の形が在るなぁ、<br />と感じた【鮫島婦人】。肌寒い日に飲むホットココアみたいに、胸がポッと温まる、ラスト。<br /><br />あぁ、こういう関係って、力強く、美しくて良いなと、思い切り頷きました。<br /><br /><br />有名企業勤務の夫が、社内でも最高の営業成績を誇る、地方営業所の<br /><br />副所長として栄転することが決まった。さぁ、妻にとっては、ここからが内助の功、<br />そして実力の見せ所!!引っ越しの直後から、ご近所への挨拶廻り、<br /><br />そして営業所で働く全社員の家庭への顔見せ業務が続くのだが…。<br />そんな努力を嘲笑うかの様に難題が発生してしまうのだ。【猫語教室】<br /><br />実際に、亭主の出世を手助けしている物の正体は、思いもよらない場所でなされている、<br />女房族だけの秘密の行為なのかも知れません。<br /><br />大の年下好みで、浮気性な亜樹のパパ、現在彼のお相手に選ばれたのはなんと…！。<br />【蛇口】思春期の女の子同士だからこそ理解し合える、互いの、劇的な状況の変化と、<br />背伸びして冒険した後に残る、傷や傷み。<br /><br />表題の意味が分かるラストが切なく、これはハードボイルドだなと感じました。<br /><br />小さい頃から学生時代まで、四六時中一緒に居て、兄妹の様な間柄だった幼なじみの杏子が<br />出産を控え、地元に帰って来た。男ばかりを産んだ研二の母はまるで自分が出産するかのように<br />はしゃぎ、出産関連の資料を集め始める。<br /><br />日増しにハイテンションが加速する母にウンザリした研二は帰宅拒否っぽくなり、<br />毎日仕事帰り、自宅の目の前にある杏子の家に寄り道をする様になる。<br /><br />が、杏子の様子を毎日観察する内に、研二はあることに気がつく。【アリクイ】。<br />杏子のキャラクターが日に日に強烈さを増し、それにマタニティーブルーなのだろうか、<br /><br />不思議な言動が重なり、改めて妊娠・出産時に於ける女性の神秘を垣間見た気がします。<br /><br />恋人の部屋に初めて招かれた時、偶然、彼氏の婚約者だという女性が現れた！<br />超が付く程に消極的で、小心者な彼女はそれまでにも、何故か恋愛のトラブルに、<br />巻き込まれ続けていた。<br /><br />『自分が存在しているせいで、傷つく人がいるなら、いっそ誰も嘆かず、<br />悲しまずに済むような死に方をしてしまおう！』<br /><br />極端な思考だけれど、本人が至って真面目に考えている様子が面白い、【さるのこしかけ】。<br />彼女が死に場所として選んだ地点と、未知の世界の扉とが、繋がって行く、奇妙な説得力<br />が可笑しかったです。<br /><br />『ブス』この２文字のせいで、抱え込み過ぎた劣等感。<br /><br />その重みに耐えかねて自殺しようとした朱美。死に損い、ベッドに寝かされた彼女。<br />夢か現か、臨死体験とも違う、幻想的な体験をする。真から生きる意味とは何かを考えさせられた<br /><br />【いのしし年】。神秘体験をする前と、した後での朱美と兄との距離が、<br />兄妹ならではな近さになってる点と、朱美が生きることを受け入れ、ほんの少しだけど、<br />前向きになってるのを、応援したくなりました!!。<br /><br />そして表題作の【蟋蟀】!!複雑な家庭環境で育った修。一生結婚するつもりはないから、と、<br />数人の女性と気分次第のつきあいをしてきた男。そんな奴の彼女の一人である今日子が、<br />なんと修の子供を妊娠したという。<br /><br />慌てふためく遊び人が唯一、自分から連絡の電話を掛けるのが、タマコ。<br />その正体は、今年で八十五になる、祖母。<br />この昔かたぎで、気っ風のよい婆さまが、やたらと良いのだ!!<br /><br />修だけでなく、複雑な一族の内情を静かに見守ってきた、タマコ婆さん。<br />そんな婆さんと蟋蟀に隠された秘密に、日本的な生命観と、<br /><br />血の繋がりの意味を考えさせられました。<br /><br />『私のなかには馬がいる。』読み手の意表を突いた冒頭に驚いた。どうやら、この主人公には<br />自分だけでなく、他人の体内に蠢く何かも見えてしまうらしいのだ。それは生き物だったり、<br />物体のイメージだったり。<br /><br />でも一体、見えたからって何だというのだろう…？。そんな風に、自分の内にも、他人の内にも、<br />存在するイメージに、振り回されていた時と、必要に迫られ、他人の内に在るイメージと向き合った後とでは、劇的な違いが生まれてくる。【ユニコーン】<br /><br />人間の内に眠る神話がじっくりと時間を掛けて目を醒ます様子がが美しい！と思いました。<br />この十篇の短編集の面白さ、深さ、自信を持ってオススメ致します!! <br /><br /><a href="http://book.blogmura.com/recommend/" target="_blank"><img src="http://book.blogmura.com/recommend/img/recommend80_15.gif" width="80" height="15" border="0" alt="にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ" /></a>読んで気に入って下さったら応援宜しくお願い致します！励みにして書き続けます。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.blog61.fc2.com/blog-entry-593.html" target="_blank" title="【SNS　本カフェについて】親愛なる皆様へ">【SNS　本カフェについて】親愛なる皆様へ</a><br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.sns.fc2.com/" target="_blank" title="「本カフェ」">「本カフェ」</a>は、本+カフェのSNS<img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/238.gif"  class="emoji" style="border:none;" /><a href="http://heartgraffiti.blog61.fc2.com/blog-entry-619.html" target="_blank" title="読了本、お譲りします！">読了本、お譲りします！</a>もOPEN！！！<br /><img src="http://blog-imgs-1-origin.fc2.com/image/v/22.gif"  class="emoji" style="border:none;" />↑ご希望の方は『新規登録』をクリックし会員登録を行なって下さい。 ]]>
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<dc:subject>小林聡美</dc:subject>
<dc:date>2009-08-23T19:23:56+09:00</dc:date>
<dc:creator>ジーナフウガ</dc:creator>
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